アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お泊まり2
-
(熊谷先生語り)
ご飯を食べている途中から葵は眠たそうだった。
子供のように食べながら寝るんじゃないかと…………寝たら絶対にムービー撮ってやると思っていたけど、ご飯中は寝なかった。
後片付けはやるからいいよ、とソファに座らせたら、案の定寝ていた。
寝顔もかわいい。
長い睫毛、ほっぺ、ピンク色の唇。
食べちゃいたい。
うわーまたやりたくなってきた。
彼シャツならぬ彼スウェットも萌える。
少し袖が長くて大きいのがそそる。
葵に毛布を掛けてから 後片付けをやって、
少し仕事をすることにした。
島田に道徳とか言ってるけど、一番自分に道徳が無いのは分かっている。
葵を目の前にすると、どうでもよくなってしまう。
だめな大人だと思う。
ソファの前のテーブルでパソコンを立ち上げ仕事に集中する。
キーボードをたたく音とマウスのクリック音だけが聞こえる空間。
夜中の静かな時間。
側で葵が寝てるなんて、幸せだ。
「せんせ、何してるの?」
どれくらい経ったのか……、葵がムクッと起きてきて隣に座った。
「ん?仕事。」
「そっか。頑張って。」
マウスに乗せた手にそっと自身の手を重ねてきた。
きゅっと握る。
そして、するすると俺の後ろに回り込み、後ろから抱えるように手を回して座りこんだ。
また……寝てる。
なんで無意識にこんな殺人的にかわいいことができるんだ。
先生、鼻血が出そうだぞ。
しばらく抱きつかれたまま仕事を続けた。
ひと段落ついたので寝ることにする。
葵をベッドに運んで、俺も布団に潜り込む。
誰かとくっついて寝るなんて、久しぶり。
寝顔を見てると、愛しくて鼻の奥がきゅんと甘くなった。
おやすみなさい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 456