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待ち伏せ2
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(熊谷先生語り)
暖かくなってきた部屋の中で、葵は俺の作った焼きそばを もそもそ食べていた。
俺はコンビニで買ってきたラーメンを食べる。
途中、じっとこちらを見てくるので何かと思ったら「交換して」だって。
希望通り交換してあげる。
少し食べたら、もういいって突き返してきた。わがままだな。
今日の葵はあんまり喋らない。
普段はよく笑うのに、笑ってもくれない。
反応して欲しくてデコピンしたら睨まれただけだった。
たぶん……森田絡みだよな。
言いたくなさそうだったので、俺からは聞かなかった。
ましてや一緒にお風呂に入ろうなんて雰囲気ではなかった……残念。
葵がお風呂に入っている間、部屋の片付けをする。
脱ぎっぱなしだった葵の上着のポケットから携帯が落ちたので拾うと、電源が入っていなかった。
「うるさいから電源入れてない。」
いつの間にか葵が後ろにいた。
お風呂上がりで髪の毛を拭いている。
「森田?」
「そう。電源入れるとすごいよ。返信してないから不在着信もあるだろうし。」
だから俺に電話できなかったのか。
「こっちおいで。」
葵を呼んで髪の毛を拭いてやる。
ソファに腰掛けて、うつむき加減の葵のうなじが余計にエロい。風呂上がりはきついな。
「葵はどうしたいの?どうするか決めたから来たんだろ。」
「うん。」
葵を後ろから軽く抱きしめた。
ボディソープのいい匂いがする。
「森田にハッキリ言ってもいい?状況によっては殴りたい。もしかしたら、先生にも迷惑がかかるかもしれないけど。」
「いいよ。葵が考えて決めたことだし、反対しない。あと、怪我するなよ。」
まあ、元はと言えば俺のせいだし……。
なるようにしかならないだろう。
「うん。森田相手ならなんとかなる。」
くるりと葵が振り返った。
キス……?と思ったら、
「先生くさい。煙草とかお酒とか。お風呂入ってきて。」
ぐぃーと手で顎を押された。
ひどい。
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