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高校は夏休みに入った。
潤は一般病棟の個室に移動したことを、薬で頭が働かず、気づいていないようだった。
ただ、対位を変え、身体を拭かれ、着替えをする時、怯え苦しさに呻く。
そしてこちらの声がけに、意味もなく頷いてみせる。
マコが来ると、ぼんやりとしながらも、表情が和らいだ。
そして、幻覚が始まった。
「うわぁぁぁぁ、、、、、うわぁぁぁ、、、ぁぁぁ、、、ぁぁぁ、、、、あっ、、、ぁっ、、、、」
気味の悪い生き物の触手が、自分の穴という穴へ入り込む。怖い。
内臓を引きずり出される。
助けて、、、と伸ばした腕が腐っていく。
「はあっ、、、、、!はぁはぁはぁはぁっ、、、、あぅ、、、ああ、、、ぅぅ、、、」
目を剥いて、身体を震わせ、脂汗を流す。
お前は、、汚れている、、、お前は、、、汚れている、、、
その言葉で脳が支配される。
再び潤の身体は拘束され、母もマコも涙を流した。
天海も日向も、この時は、面会を許されなかった。
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