アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
179
-
「兄さん、、っ」
マコが泣いているのに気づいて、はっと目を開ける。
「兄さん、、、ごめんね、、、ごめんね、、、ずっと、、、ごめんね、、、」
「マコ、、どうして、、あやまるの、、?
マコは、、何も、、悪くない、、
ただ、、兄さんが、、弱くて、、
マコを寂しくさせて、、、心配かけて、、、ごめん、、、」
もう、頭を支えていられない。
この会話が、心に負担があり過ぎて、苦しくなってくる。
お腹も痛くなってくる。
父に全体重をかけてもたれ込んだ。
父が僕の下瞼をめくって見た。
「ここまでにしよう。潤、休みなさい。
貧血があるようだから、後で坂田先生に来てもらうよ。
病院の食事、食べれないと、一人暮らしは無理だよ。
それから、これだけは言っておく。
お前を一人暮らしさせるのは、
潤、お前が、生きるためだ。
わかってるな?この意味が。
死ぬためじゃない。
お前が、自分を取り戻すためだよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
181 / 879