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Act1 5
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初めて体を重ねたのは、付き合い初めてから1か月が経つ頃だった。
「……シン?」
いつも通りに並べた布団に横になる。
不意に抱きしめたくなって、俺は和哉の体を引き寄せた。
触りたい。
たまらなく愛しく感じる。
こんな感情は初めてで、俺自身、戸惑っていた。
「…シン」
俺が抱きしめたままでいると、和哉が小さく囁いた。
「…しても、いいよ。シンのしたいこと」
人間が交わるやり方は調べていた。
男同士でするやり方も。
「んっ…んぅっ……」
指先で和哉を解していく。
紅潮した頬と、堪えようとして漏れる声が、
すごく、
愛しかった。
「…っ、シン!」
「!」
行為に夢中になって気づかないうちに、
俺の体に変化が起こった。
「……それ…なに…?」
隠していた長い尻尾が、いつのまにか現れていた。
「…えっと…」
「シン…」
俺が口ごもっていると、和哉が聞いてきた。
「…偽物…って訳じゃ、なさそうだけど…」
和哉の声が、心なしか震えているように感じる。
「…………俺、隠してた訳じゃないんだけど……人間じゃ、無い」
和哉がどんな顔をしているのか、見るのが怖い。
俺は目を伏せて、言った。
「…俺、悪魔なんだ」
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