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Act 2 3
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……で。
どういうわけか、シャワーから上がったまま居座っている、小学生と思われる子供とみかんを食べている俺がいる。
「おにーさんこれもむいてー」
「……」
全く歓迎の表情は浮かべてないつもりなんだが…
さっきから勝手につけたテレビを見ながらけらけら笑っている。
人間の子供はよくわからない。
「お前、シャワー浴びたんだし帰れよ。もう用済みだろ?」
「えーーー」
「えー、じゃない!」
子供はこたつのテーブルにぺたん、と頬をつけて口をとがらせる。
「だって…」
「どうせまだみかん食べてないとかそんな理由なんだろ?そんなんでここに居座らせるほどお人好しじゃないんだぞ俺は」
むいてやったみかんを頬に押し付けると、
「…だって、おにーさんも一人ぼっちなのかなって思ったから」
さっきより、泣きそうな顔で
ふにゃ、と笑った。
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