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当日2
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SIDE黒子
「よし、行くぞ。」
花宮さんの声でそれぞれの返事が聞こえてきて歩き出した。
バスに乗り込む。 僕の横はザキさんだ。
バスの窓から外を見ながらゆっくり考える。
ついに今日なんだ。
恐らく、キセキたちは予選を見にきているだろう。
僕が霧崎に居るって知ったら、この街にずっと居たって知ったら、
キセキたちはどう思うのだろう。
あ、でも緑間くんがどうせ話してるでしょうねぇ…、残念です。
君たちには僕が見えますか?
〝闇〟となった僕が。
光なんか居ても居なくても関係ない。
光は輝けば輝くほど影の濃さも増していく。
影は光が居なければ動けない。
影だけでは何も出来ない。
だから僕は〝闇〟になった。
光が居なくてもプレー出来る闇に。
はやく君たちを壊したいーー・・・
「黒子、着いたぞ。」
ザキさんの声で正気に戻った。
どうやらもう会場に着いたらしい。
やっぱ考え事をしてたら時間が立つのが早いですね。
「…まぁ、何だ。あまり気負うなよ。」
ザキさんはポンポンと僕の頭を撫でてくれた。
どうやら無意識にしかめっ面になっていたらしい。
「、はい。」
ザキさんもこう言ってくれているんだ。
頑張ろう。
駐車場には他の高校のバスもちらほらと止まっているのが見えた。
ふと横のバスを見てみる。
?秀徳高校バスケットボール部御一行?
どうやら秀徳高校が先に来ていたようだ。
バスの中は空で、恐らく既に会場内へ入っているのであろう。
いよいよ本格的に楽しみになってきた。
誠凛高校。
まずはこの高校からですね壊すのは。
木吉先輩って人は多分花宮さんが潰しますし…。
とゆうか花宮さん、上手くラフプレー出来るんでしょうか?
このところの練習試合はずっと僕と高尾くんだけで潰してましたからね。
…鈍ってないと良いですけど…。
僕は火神大我クンでも潰しましょう。
アメリカ仕込みのルーキー。
青峰くんを思い出させるような眼をしていたのが印象的でしたね。
気に入らない。
あの眼。あの体格。
火神大我と言う存在自体、全てが青峰くんに見えてしまってイラだってしょうがないです。最低最悪の気分になります。
完膚なきまでに潰してやりますよ、誠凛高校。
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