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潰す
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SIDE黒子
「なあ、何でこんなことしてんの。」
日向さんの代わりに投入された選手の人がいきなり言った。
「その前に貴方は誰ですか?」
「降旗光樹。なぁ質問に応えてよ。」
最初見たときは遠くでも分かるくらいに震えていたくせに、
今は強い真っ直ぐした光を目に宿している。
大切な先輩に怪我をさせたからだろう。
ーー気に入らない。
「そうですか。…降旗君。僕は君たちみたいなイイコチャンが嫌いです。
だから潰す。それだけですよ。」
「…!?消え…!」
挨拶をしたばかりですけど…さよなら降旗君
ぼくは降旗君にむかってエルボーの構えをした。
降旗君の腹めがけて一気に腕を振り下ろす。
でも…一瞬見えた降旗君の目は強い光を放っていた。
『絶対に屈しない』
そう言っているようにみえた。
嗚呼、君は…君たちは
どこまでも僕の加虐心を煽るんですね。
良いですよ。やってやりましょう。
エルボーが降旗君の腹に思いっきりめり込んだ。
「…!ぁ"…!」
降旗君の顔が苦しみに歪んだ。
ちょうど良い感じに鳩尾に入ったのだろう。
「「フリッ!!」」
ベンチの方から2人の声が聞こえた。
おそらく一年だろう。
その2人の横に座っている、
誠凛高校の監督は僕を睨むようにこっちを見ていた。
嗚呼楽しい。
とても楽しい。
黄瀬君を壊した時と同じ気持ちだ。
仲間を大切にしている人たちを壊すのは本当に楽しいもの。
崩れて行く仲間を見て、周りの人はどんな気持ちになっているんでしょうか。
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