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鍛錬
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「よう、おはよう」
「中也さん!?おはようございます!」
「何で中也さんが朝稽古に!?」
「いや…ちょっとな…
俺も鍛えなおそうかと思って…」
「あ、そ、それなら俺とお願いします!」
今の時間はナイフや武器ありの取っ組みを2人一組でやっていた
「ん?あー…じゃあよろしく…」
ガッと掴みかかられる前に避けて足掛けする
相手は転びそうになってふらついたところでナイフを突き出す
「弱いな…」
「う…すみません…」
「あっれ?中也?」
「太宰さん!おはようございます!」
「な!?太宰!?
何でここに!?」
「いや……まぁ理由なんていいじゃないか
それより中也、僕とやらない?」
「は?
ははっ笑もちろん……」
一瞬にして俺と太宰の雰囲気が殺気で溢れる
周りは息を呑んでいる
カシャン…ガキンッ
「ぐっ!」
俺の回し蹴りが太宰に当たり太宰がよろめく
「ははっ…ひょろいな」
そこで太宰がニヤリと笑った
「は…?」
よろけて耐えるのかと思いきや地面を蹴ってしゃがみ俺の胸元にパンチをした
ガードしきれねぇ…
「ぐぁぁっ!?
クソ…テメ…」
昨日俺の傷を知っててやっていやがる
「はぁぁぁっっ!!」
勢い余って訓練ではなく本気のパンチを腹に入れてやる
「っ!?」
今度こそ太宰は吹っ飛んだ
「いやー…ガードしてもこんなに飛ぶと思ってなかったやぁ〜」
ガード…できたのか…
「ふん…お前が敵ならもう死んでるぞ」
そう吐き捨ててそろそろ戻ろうとする
ギュ
「俺が敵なら、中也こそ死んでるよ?」
今の一瞬で俺の背後まで来て首元にナイフを当ててきた
「バーカ
その前にヤるって…
ふっ…太宰、久しぶりに朝食一緒にとるか?」
「えぇ…やだよ…
中也の顔見ながら何て」
「誘った俺が馬鹿だった…」
そんなやり取りをしつつ、隣を並んで歩いた
まぁ、こいつのこと、嫌いじゃねぇ
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