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〃 ③
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「…だから、応えられねえって。悪いって、」
振り向いた純に御幸が追いつく。
「イヤです!」
そのまま抱きしめる。
「おい、御幸…」
「好きなんです。どうしようもなく…純さんが…」
ぎゅうぎゅうと抱きしめ、何度も同じ言葉を繰り返す御幸。それに ほだされたのか、純の体の力が少し緩む。
「でも、ダメなんだ」わりぃな、と眉を下げて言う純に、たまらず御幸が顔を寄せる。
「?!」
夢にまでみた純とのくちづけ。
思っていたよりも ずっと柔らかな唇に気持ちが抑えられなくなる。
「純さん!」
もう一度 唇を合わせる。もう一度、更にもう一度…
純は抵抗しようとするが、がんじからめに抱きしめて許さない。
何度も何度も唇を貪る。いくら合わせても足りない。もっと欲しい。
されるがままの くちづけに息が続かなくなった純がぷは、と口を開ける。
そこに御幸が舌を入れてまだ続ける。
純の逃げる舌を追って口の中を掻き回す。やっと捕らえた舌を絡めれば、あまりの気持ちよさに御幸は恍惚となる。
もう止まらない。何度でも。角度を変え、深さを変え、舌を絡め、吸い上げ、純が苦しくて涙を浮かべても何度も飽きることなく続ける。
「う…あっ」
純が苦しそうに うめく。息が続かないのか。
溢れた唾液が純の口の端から零れる。顎ヒゲを濡らし、首筋へ…
純の唇からズレて、唾液を追いかけるように御幸の
唇が這っていく。顎ヒゲを食み、首筋へと舌で なぞる。
「あぁ…」
思いがけず漏れた純の喘ぎ声に御幸はゾクリとなる。
なんだ、この声…
もう一度聞きたくて、首筋から鎖骨へと舌を這わす。VネックTシャツの襟が、唾液なのか、純の汗なのか、少し濡れている。
「あ…やめ」
……感じてるんだ。純さん、こうされるの好きなんだ。初めてじゃない…?誰と?哲さん?イヤだ、イヤだ。
鼻にかかる純の声に御幸は嫉妬する。
腕のなかにいる この人を誰にも渡したくないし、誰にも こんな声は聞かせたくない。
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