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〃 ⑨
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「わりぃ…い、今、拭いてやっからよ!」
と、先程のタオルで御幸の顔を拭こうとする。
「それ、さっき、オレの拭いたタオル……」
「あっ!わりぃ!…えっと……」
「もう いいよ。自分ので拭く」
御幸が、自分の洗面器からタオルを取り出し、
顔を拭う。
「お前も、ヌいてきた割には、濃いの出てんじゃん」
ニヤリと笑いながら言われ、倉持が顔を赤くする。
「し、仕方ねーだろ…お前が可愛いすぎんだよ…っ」
「バカじゃねぇ?」
「バカは 無いだろっ!」
「バカだよ、オレ達。こんな事やっててさ」
「……だよな。でもな、御幸、オレは、」
「その先は言いっこなし だな。やめておこうぜ。
どうにも なんねぇ」
「……だよな…」
お互いに身なりを整え、部屋に戻ろうとする。
その時、倉持が いたずらっ子のような目で、
御幸を見て言う。
「さっきのタオルだけどよ、オレ、洗わないでおこうかな。お前の ヤらしい匂いが染みてるもんな。ヒャハ♪」
「は?!」
御幸が目を剥く。
「ズリネタに するのに良くね?」
「~~んなもん使うな、バカっ!」
「お前も、オレの拭いたの、使ってもイイぜ?」
「?!!~~調子に乗るなっ!!」
御幸が怒鳴ると、ヒャハハ、と笑い声を残し、
倉持がチーターさながら駆け去って行った。………
おしまい
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