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〃 ④
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「なんか、久し振りだね、こういうの。
ほんと、純て 昔から男にはモテるんだから」
御幸と降谷の言い合いを見て、亮介が言う。
「ウガ。1年の時から、2・3年生が取り合ってたな」
増子が、何個めになるか分からないプリンを
食べながら言う。
「ハグやキスは、日常茶飯事だったな」
と、哲も懐かしそうに言う。
「え?!」
と、言い合っていた2人が、先輩逹を振り返る。
「そうそう。面白がって、よく チューされてたよね♪」
でもさ、と亮介が続けて、
「いつでも そんな時は、コイツが間に入って
”おしまい“だったよね」
と、哲を見る。
「間に入って、なんて事は ないさ。
純は、やさしいから、邪険に出来ないんだ。
俺は困ってないかどうか、聞くだけだ」
そう言いながら、哲が純を抱き上げる。
いわゆる、お姫さま抱っこ、と いうヤツに
御幸と降谷は、呆気に取られる。
「哲は、存在感は あるから、みんな結構ビビるんだよね」
亮介の言葉を笑って受けとめながら、
哲は、純を この上なく やさしく、ベッドに寝かせ(と、2人には見える)、そっと純の髪を撫でる。
「哲と純は、恋人同志じゃないの?」
と、亮介が聞く。
ドキリ、と哲の顔を見る、御幸と降谷。
増子が、亮介に
「そんな事、今、ここで…」
と、たしなめる。
「いいじゃん。2人とも好き合ってるのは、傍から見てりゃ分かるんだし。
2人がハッキリしないから、こういう奴らが
後を断たないんだよ。混乱のモトじゃないの?」
御幸と降谷の事を、“こういう奴ら” と括って、
どことなく、腹立たしげに亮介が言う。
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