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〃 ⑤
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普段は物置として使われている寮の一室に、
2人は入り込んだ。
予備の布団やら何やらを仕舞い込んである部屋の片隅には、使っていない2段ベッドが置いてあった。
部屋に入るなり、純は 御幸にしがみついてきた。
腕を御幸の首に回し、唇を求めてくる。
さっきより、唇に熱がこもっている。
合わせては離し、離しては また合わせる。
長い口づけを解こうとすると、純が小さくイヤイヤをする。
愛しさが込み上げ、御幸が純を抱きしめる。
背中から腰へ手を這わす。
純の手が御幸の腰に下りてくる。
ジャージの中に手を入れ、下着の前を探られる。
「うっ…」
勃ち上がりかけた自身を 下着の上から握られ、
思わず声が漏れる。
純が唇を離し ニヤリと笑う。
「御幸」
「純さん…」
2人で もつれ合うように、2段ベッドの下の段に
倒れ込む。
御幸が純に覆い被さり、その目を覗くと
相変わらず冥い瞳の奥に 微かな情欲の火が見える気がする。
「純さん…本当に、オレで 良いんですね…?」
緊張からか、かすれ気味の声で 御幸が聞く。
「ああ。
……………………お前で、いい」
“お前が” とは言わない純の目を、もう一度、見つめる。
「余計なことは考えるな……来いよ、御幸」
純は、低い声で そう言って、御幸のメガネを外す。
両手で 御幸の頬を撫でてくる。
マメだらけの手のひらが 純の3年間を物語っている。
御幸が 顔を寄せる。と、純が噛み付くように
唇を合わせてきた。
「…?!」
何度も唇を吸われる。舌で唇をなぞられ、
歯を使って甘く噛んでくる。
ああ、と息をつき 唇をひらけば 純の舌が入ってくる。
上顎を舌で こすり、歯のひとつひとつを舌で撫でてくる。
御幸が舌を絡めようと追っても逃げまどい、
思いも寄らないトコロを さすられ、翻弄される。
やっと舌を捉えれば、ねっとりと絡みついてきて
唾液が混じわり 蕩けそうになる。
自分が 純に仕掛けたキスなど、子どもだましに
過ぎなかった、と 思わされるほど 濃厚に攻められる。
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