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16.委員長side[3]涙の意味
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思わず引き留めたのは言いが必死のことで次に言う言葉を深く考えていなかった
不覚だ
それに書記の彼を見たらなぜか言葉が出てこない....。
不安げに揺れる瞳に顔色の悪い顔__
「....」
「....」
無言でみつめあう
「....え....と?」
困ったような彼の声
「帰ります....ね?」
そう言った彼は俺に背を向けて去ろうとする、
なぜか咄嗟に腕を掴んでしまった
「あっ...!」
彼はよほど吃驚したのか
それとも俺の力が強かっただけなのかバランスを崩してしまった
落ちる_____________
そう思ったとき
ポフッ
無意識に_
反射的に支える
抱き締めているような形になる
「ぅわぁぁあ、すみません!」
凄く焦ったような声で謝罪された
こんなに焦った書記を見たのは始めてだ
「....いや、こちらもすまない。少し焦っていたようだ」
そう言って手を離し__
話し始めようとしたら
「_______ッツ!?」
ポロリ
儚げに揺れる彼の瞳から一筋の滴が落ちた_____
‐ドクンッ‐
“守らなければ”
なぜかそう思った
今の彼の瞳には何も写っていないようで、不安定で今にも壊れてしまいそうで....
そして俺は離しかけていた彼の体を再び抱き締めた____
強く_強く抱き締めた
なぜかそうしないと彼が消えてしまう....そんな気がしたから
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