アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
21.衝撃
-
「いいんちょ....う」
そこにいたのは委員長だった
「............」
無言で僕をジッとみる
全てを見透かしてそうで凄く怖い
「....話せないのか?」
「........」
今度は僕が黙る
「話してくれないか?........」
「貴方には関係のないことです」
やっとのことで声を出す
少し震えている自分の声を恨めしくも思う
「僕、もう行きま「おーおー、ちょっと待て」
被せるように神崎さんが言う
「お前さその体で何をしようとしているんだ?焦っているのはわかるが栄養失調に睡眠不足....次 無理したら倒れるぞ?
まずは休め」
「で....でも」
仕事をしないと__
「でもじゃない、そんなに大事なら理由を言え。ここは保健室だ、休むところだ。それに無理している奴をほっとけねぇよ」
フッ
と、どや顔で言ってくる
なんかムカつく。
「隼人さん、ありがとうございます。それと最後ので全て台無しですよ」
委員長が苦笑いで言う
「なーんだとぉ、ガキのくせに」
「それ関係ないですから」
それに笑顔で答える委員長に僕は何とも言えない気持ちになる
すると神崎さんが委員長の頭をグシャグシャと乱暴に撫でる
親しげに喋っている委員長を見てなぜか胸がズキズキと痛む
「隼人....さん?」
僕が問う
「俺たち従兄弟なんだ」
ふわりと柔らかい笑顔で委員長が言う
「そう....なんですか」
初めて見る委員長の表情に嬉しく思うが
それが僕に向けられないことに少し寂しくも感じる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 36