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連理之枝-れんりのえだ- <6>
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「……ぇ、な、なに……」
「教えてやんよ」
一度覚流を起こしてから、そのまま手を自分の身体の中心へと誘導していく。
「触ってみろよ」
「……? 」
触れさせた榊のそこは異常な程熱くて、ズボンの上から触れただけでその硬さがわかる。いつも自分を悦ばせてくれる熱さを感じた。
だが、驚いてつい手を引いてしまった。
しかし、しっかり掴まれていたその手は引っ込めることが叶わない。
「俺がこうなるのはお前にだけだ。世間でどんなに超美人とか言われるグラビアの姉ちゃんに誘われたって、お前よりも可愛いって言われるやつにしてえって言われたってこんな反応はしねえ」
酷く穏やかな声を聞かされて再び覚流は泣きそうになるがなんとか堪えられた。
しかし目は潤んでしまったのか、榊が目にキスをくれた。
「だーから、無理すんなって。泣かれんのはキツいが、泣いた方がラクになるっつーしな」
笑いながらもう片方の手を取る。
「こっちにおいで……、覚流」
今まで使ったことのないような言葉で覚流に笑いかけると、覚流は目を潤ませたまま苦笑いを浮かべた。
「こっちにおいでって……敏樹のキャラじゃ、ない……」
そのまま、楽しそうな顔に徐々に変わっていく。
それを見ていた榊も機嫌が良さそうに笑った。
「やっと笑えたな」
そのまま覚流を膝を跨ぐように誘導し、膝の上に座らせると覚流は榊に開放された腕を回し、抱き締めた。
「……覚流?」
「敏樹、俺……すごく怖かった……」
覚流の懺悔のような声が榊の耳に届く。
「怖かった?」
「うん。……敏樹がいなくなっちゃうんじゃないかって……あの子のところに行っちゃうって、そう思ったら……急に不安になって、怖くなって……。それで……」
改めて顔が熱くなったことを再認識し、それを隠すように顔を肩に埋める。
その頭を榊は撫でてくれた。
「そうか。心配かけてすまんかった。でももう心配することなんかねえんだからな?」
榊の言葉は妙に納得できて、覚流はこくりと頷いた。
「榊……さん」
「ん?」
「俺も……いっぱい、触って、欲しい……です」
覚流も榊の手を取り、自分の様子を伝えるために身体に触れさせる。
「ぁ、ん……」
「……お前、もうキツいんだろ?」
尋ねられて、一つだけ頷く。
「キスしてもらってから……ずっと、寂しくて……。ずっとずーっと榊さんにいろんなとこを触って欲しくて……」
「そんなことならお安い御用だ。むしろ早く言えよ」
あほう。
笑いながら覚流の服を脱がせると、覚流の下着から濡れた音が聞こえた。
下着の中を見ると、己の体液塗れの彼自身が下着を濡らしながら小さく震えていた。
「……!」
「覚流……、お前イってたんか」
言われてみればそんなような声が上がったか、と思い返す。
頭を撫でると、覚流は見る見る顔を赤くしながらごく小さく頷いた。
「ご、めん……なさい……キスが、気持ちよくて……、名前呼ばれたら……出ちゃった……」
「いいじゃねえか。緊張してたんだ、無理もねえ。俺こそ気がつかなくてすまんかった。俺のキスでイってくれてサンキュな……」
いつも以上にどこまでも優しい声と顔で笑いかけながら、むき出しになった覚流のそこに手を触れて、そっと軽く扱き始める。軽く指先でそこをなぞるように愛撫を始めると、途端に覚流の吐息は簡単に甘くなった。
「ぁ……、さか、き……イったばっかり、だから……」
「こまけぇことは気にしなくていい」
体液のついていない手で撫でてやると、吐息を甘くしながら覚流は身を捩りながら黙り込んでしまった。
「出なくなっても気持ちよくなってりゃいい。いくらでも付き合ってやる」
楽しそうに笑いながら覚流を脱がせて、自分も同じ姿になる。
エアコンが効いていてひんやりとしているはずの部屋の空気が、なぜか感じられなかった。
「榊さん……」
「ん……?」
「榊……さん……」
「ん……」
「榊さんが、……敏樹が好き……大好き……」
いつもとは違う榊の優しさに心が締め付けられるような感覚を覚え、
自分の心のうちを白状する。
すると、唇に榊の唇が迎えにやってきた。
軽く合わせて、もう一度角度を変えて深く唇を合わせる。
「 ん、俺もだ。……愛してる」
だが、今夜は泣かせたらすまん。
そう言って、榊は困ったように笑った。
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