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連理之枝-れんりのえだ- <8>
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「っ、っん……、……っ」
念願かなってやっと胎内を榊の熱い塊で満たされた。
榊の興奮した塊を体内に迎え入れたまま、覚流は声を上げることを堪えている。
しばらくの間、榊は後ろから覚流の温かさの中に包まれながら覚流を攻めあげていた。
細い腰を掴み、覚流が飽きないように緩急をつけて。
「キツい、か……?」
泣きながらシーツを噛み締めて、覚流は必死に横に首を振る。
「シーツ離して声、聞かせろよ……」
ふるふるとさらに首を振る。
シーツを離して声なんて出したら、何を言い出すかわからなかった。もしも変なことをひとつでも言おうものなら、舌を噛み切って死ねる。
しょうがねえなぁ、と心の中で笑いながら、榊はなだめるようなキスを覚流に何度も捧げる。
「味のしねえシーツなんかうまくないだろ? シーツよりいいもんやるからそれ離せよ……」
「……シーツ、より……ん……いいもの……?」
軽く口を開けた覚流からシーツをそっと外すことに榊は成功した。
「んぅっっ!?」
背中を向けていた覚流を向かい合うように抱き直す。
中を抉られるような感覚に思わず悲鳴じみた吐息を吐いた。
榊は大切な宝物を抱きしめる様にしながら、さらに彼の胎内の奥を擦り上げながら突き上げる。
「ん、っ……」
体内に感じる榊の熱に耐えられず、少しだけ榊の腹に体液をかけているが、その体液の放出はどろどろと際限なく溢れていて止まる気配はない。根元の袋を空いている手で締めあげるようにしてやるが、それでも溢れ出てくる。
「気持ちいいな覚流……。ザー汁止まんねーのか……」
あーあ、と言いながら、返事をすることができない覚流をさらに攻めあげて行く。
「お前、抱き起こして突き上げてやんの、好きだったよな」
キスをしながら唇を軽く舐めてやると、覚流は無意識のまま条件反射的に舌を絡めている。
ぴちゃぴちゃと濡れた音が立つことなんて、体格差にモノは言わせるものの愛情を混ぜて与えてくれる心地よさの前にはもうどうでも良かった。
とにかくどこでもいいから榊に触れていたいのだ。
己の敏感になってしまった器官に指を伸ばし、そこに指を絡める。そうでもしないと達してしまいそうになっていた。
しかし榊はその手に触れて幹を撫でるように覚流の手ごと扱き始めてしまう。
「それやだぁっ! あ、ダメ、……イク、イクイっちゃ……んくっ!」
ヒクヒクと小さく痙攣を繰り返す覚流のそこからは、とうとう何も出てくることがなくなった。
(空になったか……)
まだ少し濡れているそれを握り込み、扱きあげてやると、覚流はもう一度声も上げられないまま限界を超えた。
「出るもんも無くなっちまったんだな」
ん? とあやすように触れてやると、その手をゆっくりと取って甘く噛み付く。
「と、しき……」
「ん?」
「ひぁ……イっちゃ、……イっひゃう……またおれ…っ……イっちゃう、バカになっちゃ……」
『気持ちいい』という感覚だけを直接教えこまれて感覚が麻痺し始めたのか、呂律が回らなくなってしまった覚流を見て榊は楽しそうに口角を上げる。
彼を解放する気は毛頭無い榊は覚流を仰向けに寝かせた。
「お前がバカになんかなるもんか。イキてえだけイケよ。ずっと見てっから……」
「……!!」
そう囁かれてキスまでされてしまい、為す術なく榊を迎え入れている細い器官の奥を突かれる感覚に反応して再び達したことを教えてしまう。
榊も今日は珍しく何度か覚流の胎内に体液を吐き出していて、動く度にくちゃ、くちゃ、と濡れた音が卑猥に立った。
ずるり、と抜けるか抜けないかぎりぎりのところまで腰を引く榊。
「ぁ、や、……いや、とし」
「いい子だ……。もっかいイってこい」
ぱぁんっ!
腰を思い切り打ちつけて、最奥の壁と前立腺を一気に擦り上げるようにしてやると。
「んあぁああっ!」
女性のような声を上げて、覚流はもう一度身体を痙攣させるように達してしまった。
「女みてぇな声も、お前ならいいもんだな……」
普段言われたことのない言葉を次々と聞かされて、覚流の目から再び涙がこぼれ落ちる。その涙を何も言わずに舐めとって、キスを目に落としてやる。
「こうすりゃちったァ身体楽だろ?」
柔らかい枕に仰向けに身を沈めるようになって何度もこくこくと頷く。
身体も楽になったし、何よりも榊の顔が良く見えるようになったのが嬉しかった。
そこで榊から貰うキスは、格別だった。
「と、き……、……き……」
途切れ途切れになった覚流の声がうまく聞き取れず、「ん? すまん、なんだ?」と聞き返す。
「ぁう……っ、しゅ、き……、……れす……」
榊から与え続けられる快楽のせいで呂律が回らなくなっている声をやっと絞り出して、今どうしても伝えたかった言葉を榊に届ける。
――好き、です。
朦朧としていた意識の覚流から届いた言葉を受け取った榊は、ありったけの愛情と色気を混ぜて。
「ああ。俺もお前が大好きだ。お前は俺の物だ……」
囁く声に安心したように自分の腕の中で意識を吹き飛ばした覚流の唇に、そっとキスを届けた。
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