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目を覚ましても、居ない。
まだ朝の7時だ。
絶対、何かあったよな…
だが、連絡ができない。
堀川にもう一度掛けても出ないし、マジで誰にどうしたらいいのかわかんねえ。
堀川のダチと関わってないからメアドもなんも知んないし…
誘拐?
大人を誘拐とか珍しすぎだろ。
とんだ変態だな。
じゃ、何…やっぱ飲み会で潰れた?
でも、堀川って確か酒に弱くないし…
喧嘩?
いや、喧嘩する歳じゃないだろう。
「事故?」
いやいやいや、ないない。
その場合直ぐ身内の誰かに電話がくるし、俺の耳に直ぐ入る。
じゃあ、なんなんだ…
もう一度部屋に入り、手掛かりもどきな物を探してたら…
「あ!」
そしたら、何故か使ってない、放置してあるスマホがあった。
契約中なのに料金勿体無いって前に言ったやつだ。
確かプライベート用?
触れてみて、なんか勝手に使う罪悪感があるけど、今だけ許せと心に思いながら弄ってみたら、充電切れで、丁度俺も充電してたから、自分のスマホと取り替えて、充電器を指した。
プライベート用なら、番号も揃ってるだろう。
気がひけるが、堀川がどうしても心配なんだ。
やっと電源が入ったスマホを慣れた手つきで電話帳から知ってそうな奴の名前を探す…
「あ、入江…」
目に入った、物凄く聞き慣れた名前。
直に見たのは、何ヶ月か前にここに来た時が初めてで、あいつ俺らの事誤解してると知ってるけど…
堀川を探すのはこいつしか居ないだろう…
「あー、出てくれよ…」
『……ゆう?』
出た!
やっべ、一気に緊張してきた。
「あー、堀川じゃないけど…」
『誰』
「橘って言えばわかるか?」
『……俺に何の用?』
俺の事はやっぱりわかるんだな。
物凄い不機嫌な声が聞こえるが…今はそんな場合じゃない。
「堀川が家に帰ってこない。連絡もないなんて可笑しい、心当たりあるか?」
『はっ、喧嘩でもしたんだろ。くだらね、切るよ』
「おい待て!!堀川に何かあってもいいのかよ!?昨日から帰ってきてないんだよ!」
『中山んとこだと思うよ…んじゃ』
「おい!!!」
通話が切れた。
でも、中山?
そういえば…確か…セフレだっけ?
でも、縁を切ったと堀川は言っていたはずだ。
なのに、なんで?
橘side end
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