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人並みにセックスは好きだ。
いや、人並み以上にかもな…
だから中山に、酷いくらい犯されても抵抗しないんだと思う…
俺の方が中山より体型がでかいし、元運動部の俺だ、本気になれば体が痛くても、こいつを投げ飛ばすくらいできるはずだ。
なのに、体に力も入れないで、ただ揺さぶられてるのは、セックスが気持ちいいからなのかな?
そんなにセックス、好きだったのかな…
「…はぁ……っ」
これが、気持ち良いって事なのかな?
思い出せない。
気持ちいいってなに?
「綺麗だよ、ゆうき」
あ、嬉しい。
綺麗って言われるの、嬉しい…
誰かに、同じ事…言われてたような気がする…
でもそんな、思い出せない事、別に大切な思い出じゃないんだろうな…
「キス、してもいい?」
キス?
セックスとキスってセットじゃないの?
そんなの俺の許可もいらないじゃん?
したいなら勝手にすればいいのに…
「キスは嫌がってたじゃん」
こいつ、俺が考えてる事、わかるんだ。
エスパーかよ。
つか俺、嫌がってたのか?
覚えてないな…
体を許してんだ、キスなんてどうってこともないだろう。
「キス…して…」
「うん…」
中山の顔が近づいてきて、ピトっと唇が触れた。
中山の唇は冷たくて、気持ち良い…
でも…
何かが違う…
「口、開けて」
それに従えば、中山の舌が入ってきて口内を犯される。
気持ち良い…
「綺麗だよ…俺だけを感じてるゆうきは、一番綺麗だ」
『お前、綺麗だよな』
誰かの声と重なる…
『男に綺麗は、キモいか』
誰だっけ?
記憶の中の声に、胸が締まるように苦しくなる。
痛いよ。
ごめん。
さようなら。
そんな言葉が次々と浮かんでくるのに、なんなのかわかんない…
「気持ち良い?」
「ぁ……うん……っ」
中山だけを感じてればいい…
「ははっ、ドラッグってすごいんだな」
その意味も理解できなくなっていた。
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