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触れられたくないこと。
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最近、何もかもが嫌になる。
恋の後遺症。
「最近、お前元気ねーよな…?大丈夫か?」
「松川…」
心配してくれて嬉しかった。
でも、岩が見てる。
岩を傷つけたくない。
俺のようにしたくない、させたくない。
「いや、俺は通常運転だけど?でも、心配してくれてありがとう。」
ちょっと、誰かに気づいて、心配してほしかったのかも。
甘えちゃ駄目だ。
「そう…。じゃあ、何かあったり、相談したかったら、直ぐ言えよな?」
松川は、少し心配した顔で俺に優しい言葉をかけてくれた。
ありがたい。チームメイトがこんなに優しいのに、何が不満なんだ。
岩が選んだのが、及川だったから?
いや、及川じゃなくても、俺は良かったのか?
及川だから、少なくとも、岩と幸せになってほしいと少しは思えるんじゃないのか?
なのに、いつまでも岩に恋をしているのは、俺がいけないのかな?
女々しいのかな?
初めてだから、こんなのわかんねーよ。
みんな、こんな思いしても、強く生きてるんだよな…。スゲェよ。
いくら楽しくても、急にふとした時に、悲しくなる。
あの時の、嫌な場面がフラッシュバックする。
思い出したくない。
あんなの忘れたい。そう思う程忘れられない。
意識したくない、意識したらいけない。
分かってる。頭では分かってるハズなのに…。
体が、心が言うことをきいてくれない。
体が心が拒んでいる。俺の考えを。
自分に嘘をつくなと言ってるようで…。
だから、俺は、岩とのことを「今では、良い思い出だよな。」とか、「俺が岩に告白したとか笑っちゃうよな。」とか笑いながら言いあえるような関係を目指す。
でも、それは流石に1人では、できそうにないし、怖いから……
松川に手伝ってもらおうかな…
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