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結婚-ae-
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「うわあ綺麗ー」
目の前には夜景が広がっている。
ビルの灯りに夜空に浮かぶ星空、その全てが綺麗だった。
何より大好きなあろまとこの夜景を見ていることが嬉しかった。
「ま、柄でもないけどよ、たまにはいいかなって」
あろまは恥ずかしそうに頭をポリポリと掻いている。
「あろま、ありがとう」
「お、おう」
暗くて表情は伺えない。
「今日はえおえおに伝えたいことがあるんだ。聴いてくれるか?」
「なに?」
あろまはポケットに手を突っ込んで何かを探している。
それを取り出して俺の前に出してくる。
青色の小さな箱。
「俺達、付き合ってもう一年経つじゃん?だから…その…」
言い出しにくそうにしているあろまの箱を持っている手を握る。
それに応えるように手を添えてくれる。
「日本は同性愛をよく思わない人達もいる。同性婚も認められていない。だけど俺はえおえおと家族になりたいんだ。俺と結婚してください」
小さな箱を開けて言う。
そこには指輪が入っていた。
気付いた時には涙が溢れていた。
「嬉しい…」
答えはもちろん決まっている。
「俺もあろまと家族になりたい」
「これからもよろしくな」
二人で泣いて抱き合った。
-次の日
「えおえおー?大丈夫かー?」
「誰のせいだと思ってるんだよ」
昨日の寒空で風邪を引いてしまったえおえおでした。
11.23
結婚-ae-【完】
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