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また1つ歳をとりました(一日遅れ)-srfj-
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「みかるー」
「何フジくん」
いつものように、いや、いつも以上に甘ったるい声を出して僕の名を呼ぶ愛しの恋人。
「今日暇?」
「フジくんとイチャイチャするのに忙しい」
「暇でしょ?今から行きたい場所があるんだけど」
行きたい場所?
フジくんからの誘いは珍しい。
「いいけど」
そう言うとフジくんは満面の笑みを浮かべる。
「どこ行くの?」
「ついてからのお楽しみ!」
僕の腕を引っ張ってどこかへ連れていく。
「ついたよ」
程なくして目的地についたよう。
そこは普通のマンションの一角のような場所。
というか、マンションだ。
こんなところで何があるというのか。
「ほら、中入って入って」
促されるまま、中に入る。
中に入ると、パンっと大きな音と共に紙吹雪のようなものが舞う。
「「「お誕生日おめでとう!!!」」」
目の前には『せらみかるお誕生日おめでとう』と書かれた布が飾られていてテーブルの上にはケーキや唐揚げ、ピザなどが並べられている。
わくバンや音速兄貴のみんなが集まっていた。
「フジくん、これって…」
「みかるの誕生日会だよ」
「ありがとう、みんな」
この歳になって誕生日会をやってもらえるなんて思っていなかった。
今年の誕生日は一生忘れられないものになった。
2016.3.29
また1つ歳をとりました(一日遅れ)-srfj-【完】
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