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①おまけ
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『これ、食べる?美味しいよ。これは?あ、ここにケチャップついてる』
そう言ってタレ目をさらに垂らした俺の...恋人佐伯紘平は、俺の唇の端についていたらしいケチャップを躊躇いなくベロンと舐めた。
『…ひっ!』
不意打ちをくらい、すぐに反応できなかった自分が憎い。
『わー。バカップル…爆ぜろっ!!』
『あはは、心の底からの声出てたね田崎。ウケる』
『はー、俺たち以外居ないけどさ、佐伯。やり過ぎだろ。佑ちん固まってるじゃん』
『大丈夫か?佑ちん。佐伯、変態だぞ。なんでこんなんがモテるんだか』
『やっぱ、人間顔だよ。後藤、ゴリラっぽいからモテないんだよ』
『黙れ。鹿島のくせに』
『あはは。図星だね』
『…え?何これ。』
あれから、俺は佐伯のグループと仲良くなり元々俺と仲よかった飯沼と共に楽しいお弁当タイムを過ごさせてもらっている。
ワイワイガヤガヤするメンツに、どうやら飯沼がついてこれていない。
…だって俺、言ってないもん。
佐伯紘平と、その、つ、付き合ってるって…
い、い、言ってないもん。恥ずかしいもん。
チラッと佐伯を見ると、あっまーい顔して
「ん?」と首を傾げた。
...くそぅ。無駄に男前め。キュンとした。
って、俺のバカバカ!!!
空き教室でみんなで楽しく昼食をとっていると、窓からグランドを眺めていた鹿島が「あれ?」と声をあげた。
飯沼はまだ、きょときょとしている。
『あそこでサッカーしてんの、後藤の弟じゃない?』
その一言で、みんなわらわらと窓に集まる。
グランドでは、集団でサッカーをしている数人の少年。
『ってか、グランドで昼休みにサッカーって!!眩しい!!』
『どれ?後藤弟』
『どうする?俺達も混ざる?』
『俺、ハットトリックしたい!!』
『お前、サッカー知らねーだろ?』
『...あ!俺の弟もいる』
飯沼の言葉に、みんな一斉に飯沼を見る。
『あ、ほんとだ。凪だ。』
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