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⑧おまえだけ
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ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。
柔らかい感触が、何度も何度も目尻に落とされる。目を開けてられなくて。でも、佐伯が見えなくなるのが嫌で首に腕を回して抱きついた。すぐに大きな手が背中に回って抱きしめてくれる。
『...んっ、っ!』
おデコにキスされると、くすぐったくて背中がゾクゾクする。体もピクリと反応すると、佐伯が嬉しそうに笑った。
『ふふ。小沢の弱いとこ』
苦手だって言ったのに、佐伯は毎回そこに口づける。
首に回している手で佐伯の後頭部の髪の毛を摘んで引っ張って、抗議した。そして、グッと姿勢を正すように体を上げて佐伯の耳元に近づいて...耳をパクリと食べた。
『ちょー可愛いね、小沢』
佐伯は2人きりの時だけの甘い声で。
今度は背中に回していた手で脇腹をスルスル撫でられる。
『...ぁっ!!』
体がさっきよりも反応する。
『ここも。小沢の弱いとこ』
スルスル何度も佐伯の大きな手で撫でられる。その度に体をくねらせる俺を見て
『細いなぁ。細くてエロいなぁ』
佐伯はタレ目を細めて笑う。
お昼ご飯も食べ終わり、みんなでおしゃべりして、教室に戻ったのに俺と佐伯は残っていちゃいちゃしている。
『うん。今日も可愛い』
佐伯は満足そうに腰から手を離すと俺の頭を撫で、そのまま後頭部に手を回して引き寄せ口付けた。
ちゅ。
すぐ離れていく薄い唇に、俺は追いかけるようにまた口付けた。
『...んっ...!!...』
静かな教室に、俺と佐伯のキスの音が響いて恥ずかしいけど、気持ちいい。
佐伯の舌が、俺の口の中で動き回る。上顎を舌先で撫でられると気持ちいいって、佐伯のせいで気づいてしまった。必死に応えようと俺も頑張るけど、いつも途中で負けてしまう。
最初は嫌だったのに、いつの間にか俺は佐伯が大好きだ。
『...んぁっ...!』
キスしながら、佐伯の手が俺の耳を擽る。
思わず口を離してしまった。
『...ぁ、』
俺と佐伯の間に銀の糸ができて、恥ずかしい。佐伯が笑いながら、指でその糸を拭う。
『...エッロい顔してるね、小沢』
『...佐伯こそ』
『俺以外に、誰にも見せちゃいけないよ?』
『...佐伯こそ』
『...教室、戻れないね』
『...ん』
もぞもぞ動いて、俺は...勃ってしまったちんこを佐伯に押し付けるように腰を動かす。
『...ん、佐伯っ、』
『...佑汰』
佐伯のタレ目の奥が淫らに光って、勢いよく俺ごと立ち上がると、俺を後ろ向きにして、そのまま体を机に倒された。俺は机にしがみついて、ズボンとパンツを脱がされて下半身がスースーするのを感じながら、これからの事に期待していた。
『...ごめ、はぁっ、余裕ない』
佐伯もズボンを脱いでいるようだ。
ちゅっ、と項に唇を落とされ、足を閉じるように促される。
言われた通りに足を閉じると...
ズンっ!!!!
『んぁぁぁっ!!!!!』
太ももの隙間に、佐伯がちんこを挿入してきた。素股ってやつだ。
挿入された瞬間、佐伯のちんこが俺のちんこを擦る。玉を通って竿へ行ってまた戻ってくる。すでに俺は自分のがまん汁でベトベトで。佐伯も興奮してるから、滑りはいいもんで。ぬちゃぬちゃとキスとは比べものにならないくらい恥ずかしい音が響いた。
『...やっべ、佑...足すべすべだから、気持ちっ、いいなっ、』
『あっ、あっ、あっ、あっ、』
必死に机にしがみつき、目を閉じると目の前に星がチカチカと輝いていた。
パンッ!パンッ!パンッ!
佐伯の動きが激しくなると音も大きくなって、俺のお尻に佐伯の腰骨が当たる。
まるで、本当に入っているような錯覚に落ちる。
『あっ、あっ、さ、さえきぃ...あぁっ、』
『...ん?気持ちいぃ?』
俺の腰に手を回し、佐伯は腰の動きを止めて俺の顔をのぞき込む。
『ん、ぁ、気持ちい、い...』
頭が真っ白になる。
『ん、俺も。...顔を見たいな』
よいしょっと。掛け声をかけて、佐伯は簡単に俺を机の上に向き合うように転がした。
『え?』
『佑のトロトロになった顔、見れないなんて嫌だからね』
両足を抱えられ、先程と同じように素股が開始される。
『んんんっ!!!』
体位が変わったせいか。
佐伯の顔が見えるからか。
さっきとは別の快感に襲われる。
『...はぁっ、ん!ん!ん!』
机の上で両足を抱えられ、揺さぶられる。
佐伯は額に汗を浮かべて、眉間にシワを寄せて何かを堪えるように俺を見ている。
『ふぁっ、やぁ、見ちゃ...やぁ...っ!』
今更、この行為がすごく恥ずかしくて。
両手で顔を隠すようにすると、佐伯が笑った気がした。
『ふふ。可愛い、な、佑...ん、ほら、ぐちゃぐちゃ』
腰を振るのをやめると抱えていた足をおろして、重なっていた俺と佐伯のちんこを大きな手で扱きだした。
『ひぁ、んああぁ!』
違う甘い刺激に腰が痺れる。
上下に動かしたり、時折思い出したようにカリ首を刺激されると声が止まらない。
『ふぁっ、あぁ!ぁん!』
涙とヨダレでぐちゃぐちゃな俺の顔を見て、佐伯はエロく笑う。
余裕そうでムカつくけど、今はそれどころじゃない。
『あ!...イく...っ!あ、佐、伯ッ!』
『...ん、一緒に、ぁ、イこ...っ』
ラストスパートをかけた佐伯の手の動きは素晴らしく、俺たちはあっという間にイってしまった。2人分の荒い呼吸と、男のニオイが教室中に満ちている。
体中の力が抜けて、ダラっとする俺に佐伯は嬉しそうに何度も口付けた。
『可愛い。可愛い佑』
いつの間にか呼び方が変わっていて、くすぐったいのと嬉しいのがごちゃ混ぜだ。
いつものように素早く後処理を済ませ、佐伯は周りの机を移動してくっつけると2人が並んで寝転べるスペースを作った。
終わった後、俺が眠くなるからだ。
佐伯は俺の隣に横になると髪の毛をすいてくる。その優しい手つきに安心して俺は瞳を閉じた。
『...好き。こーへー』
俺も、名前で呼びたかった。声を出しすぎたせいで少し舌っ足らずな感じになってしまったけど。
佐伯の手が、ピクンと止まった。
佐伯の顔を見上げると...見たこともないほど真っ赤になっている。
『...マイエンジェルッ!!!!』
そう言って、佐伯は俺を思いっきり抱きしめた。
おしまい。
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