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書き記す名
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チュッとリップ音を奏で、離れた唇に、ハロは、花が咲くような笑顔を見せる。
「手に…書いて、もらえま…、せんか?」
時折、身体を燻らせながら、ハロは僕に願う。
ハロの手を取り、掌にゆっくりと自分の名を書いた。
ハロは、書かれた名を飲み込むように、手をきゅっと握り締めた。
「騎亥さま、ですね…、んっ……」
「俺は、華亥」
ハロの耳端に、柔く歯を立てながら華亥は、自分の名を紡いだ。
華亥はきっと、覚えられないし、聞き分けるコトなど出来ないだろうと、悪戯に名を囁いたのだろう。
僕は、閉じているハロの手を開かせる。
華亥の名を書き記した。
華亥に食み続けられたハロの耳は、涎で、てらてらとした光を放つ。
「こちらが…華亥さま」
ハロは、きゅっと手を閉じ、少しだけ顔を、華亥へと向けた。
涎塗れとなったハロの耳は、華亥の指が這うだけで、くちゅっと濡れた音を立てた。
華亥に向く、ハロの頬に両手を添え、こちらを向かせた。
ハロの唇は、キスを求めるように、少しだけ開かれる。
ハロのキスへの反応が可愛らしく、また、口づけたくなる。
唇を重ね、ハロの口腔内を蹂躙した。
くちゅくちゅとなる水音に、ハロの息は、上がっていく。
華亥の手が、ハロの首筋を、つつっと撫で上げる。
触れる感覚に、ハロの肩が、ぴくんっと跳ねる。
「今日は…何するの?」
ハロの唇を解放し、問いかけた僕に、華亥は、ゆるっと口角を上げた。
「目隠しプレイ……」
詰まるように笑った華亥は、ハロの瞳を覆う包帯に指を這わせた。
華亥は、ハロの目が見えないことに、いつもとは違う感覚に、興奮を隠せない様子だった。
僕を、そっと押し退けた華亥は、ハロをベッドの上へと寝かせた。
ハロのシャツを捲り上げると、先程までの刺激に立ち上がっている乳首に、舌を這わせる。
「んっ………ふ……」
ハロの身体が、小さく跳ねた。
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