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贖罪のキス
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ぐっと押されたボクの上体は、兎羅にぴたりと、くっついた。
「両方…か? 欲張りだな」
ふっと小馬鹿にするように響いた琉の声に、ぞわっとした悪寒が背を撫ぜた。
兎羅のペニスを飲み込むボクのアナルに、もうひとつの熱が…、触れる。
「うぁああっ! ぃやっ、やぁっ……」
メリメリと身体がアナルから半分に引き裂かれていくようだった。
痛みから、ボロボロと涙が零れ落ちていった。
ボクは、目の前にある兎羅のシャツを、ぎゅっと力いっぱい握り締めていた。
「ぁがっ…はっ……かはっ…」
言葉にならない兎羅の声が、憤りと共に伝わる。
ガシャン、ガシャンと鳴る鎖の音に、ふっと息を吐く琉の気配。
兎羅と琉の間に挟まれたボクの身体。
上からも下からも、ドクンドクンと心音がボクに伝わる。
動けないボクの中で、2人のペニスが、どくどくと息づいていた。
「暴れたら、ハロが傷つくだけだぞ」
ボクを越え、兎羅へと言葉を投げる琉。
兎羅は、その言葉に、ぴたっと動きを止めた。
琉と兎羅は、無音で会話していた。
声には出さず、兎羅は、琉に何かを訴えていた。
ふっと鼻を鳴らした琉は、兎羅の手を拘束する鎖を解いた。
2本のペニスを飲み込まされたボクのアナルは、皺の1本すら残っていない気がした。
痛みを避けるように、ボクの身体は、ひくんひくんっと痙攣を繰り返す。
ふわりとボクの頬が、包み込まれ、顔を上げさせられた。
この感触は、兎羅の手だろう。
涙と鼻水で、ぐちゃぐちゃの顔に、ちゅっと微かな唇の感触。
唇は、瞳の端に、頬に触れ、ボクの唇へと落ちてきた。
まるで、ごめんね、と謝っているかのように、兎羅の唇が、ボクを慰めた。
何度も何度も、兎羅はボクに、キスを繰り返した。
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