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魔王、語るっ☆
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「その人は僕が守っていた、第一魔王城にきた、13人目の勇者だったんだ。
今までの勇者とは違っていて僕と同じくらいの強さだったんだ。どっちも引けない戦いでさ。
僕、魔力が尽きそうになってさ、接近戦に切り替えたんだ。勇者を体力がつきるくらいまで追い詰めて最後の一撃を入れようとしたら僕、服の裾に躓いちゃったんだ。そしたら、勇者を押し倒しちゃったんだよね。」
皆はポカーンとした顔で話を聞いていた。
僕は怖くてレオンの顔をみることができなかった。
記憶がないのはわかってはいるが怖いものは怖い。
「そしたら、その勇者、僕のことをカワイイとかふざけたことをいってきてね。あげくの果てに『魔王は勇者に犯されても文句は言えないだろう?』とか言って、僕のことを逆に押し倒してきたんだよね~。」
「それって、強姦じゃん‼」
ジークはすごい顔で言ってきた。皆一葉に顔を蒼くしていた。
「今、思えばそうでけど・・・その勇者、すっっごく優しくてね、大丈夫か?痛くないか?とか聞いてくるの。僕もだんだんほだされちゃってね。・・・だけど、その人は最後まで、愛の言葉やキスはしてこなっかったのだ。あの勇者にとっては一時の過ちでしかないけど僕にとっては初めてのことばかりで。子供ができた時はありえないって思った。けどさ、この子を生まないでおこうと思った時にさ、その勇者が最後言おうとしていた言葉を思い出しちゃってね。だから、産もうと決心してお父さんに言ったら、勘当されちゃって、あとは人間界まできて、優しい人たちのいる村で薬師として働いて、そこに理事長が来て、今に至るってわけ。あ、脱線しちゃったね?ごめんね。」
「最後言おうとしていた言葉って?」
「んーとね、必ず迎えにくるから。そしたら一緒に・・・だったかな?言ってる途中で消えちゃったからわからないんだ、ははは。」
僕がそういうとジークは顔をキラキラさせていた。
「じゃあ、ジルはその勇者をさがしにきたってことか‼‼
それなら俺たちも協力するぞ。」
「違うよ。僕は探してない。それにその勇者だって、覚えてないよ。僕は城に来たものの記憶を消す魔法を使っていたから。」
ジークや皆は顔を真っ青にしていた。すると、会計様が口を開いた。
「さっきの発言なんだけどさ、君は勘違いをしているとおもうんだ。」
僕は眉をひそめながら聞き返した。
「勘違い?」
「うん、この人間界では同性婚もいいのは知っているよね?それだけ人間界では愛が重要視されてるってわけ。だから、SEXするにもね、取り決めがあるんだよ。」
「取り決め?」
「うん、SEXしていい相手は生涯に一人のみなんだ。その相手と結婚の約束をし、結婚して初めてSEXをするんだ。まあ、相手を無理やり犯して結婚するって手もあるけど。」
僕はそんな話を聞いたことがなかった。魔界では何十人も妻や夫がいるのは当たり前だった。
お父さんにはお母さん一人しかいなかったが、人間界ではそれが当たり前とは思ってもみなかった
僕は急に恥ずかしくなった。
「顔が赤いけど大丈夫か?」
コータが心配そうに額に手を当てようとしたが、その手をレオンが叩き落とした。
「「へっ?」」
僕とレオンの声は重なった。今度はレオンが赤面していた。
「い、いやすまないっ‼‼わ、わざとではあるが勝手に手がでてしまって・・・。本当にすまな
い。」
「ぱぁーぱ、まんまー。」
ルイがごはんの要求をしてきたことによってこの話は解散となった。
なぜ、レオンは叩き落としたのだろうか?
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