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勇者、決意するっ☆
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俺は一週間、ジルを探し続けた。
今まで放置した仕事もやったが、ほぼジークとジルが片付けてくれていたことをその時知った。
「なぁ、レオン。俺ジルが学校から去る前に妹のところへ行くって言ってるのを聞いたんだ。」
妹?ジルは俺に妹がいるなんて知らなかった。
ジークのほうが俺なんかよりもジルのことを知っているのだろう。
前の俺ならその事実に嫉妬を隠せなかっただろう。
でも、今は少しでいいからジルに逢いたい思いに駆られていた。
妹ということは第9魔王城だな。
俺はジルのもとへ行くことにした。
俺は学校も王族で居続けることやめ、生涯ジルと添い遂げることを決めた。
学校を退学する胸を理事長に伝えにいった。
「理事長、お話があります。俺は今月を持って生徒会長の立場を退き、学校をやめたいと思います。」
「いきなり、どうしてだい?」
「俺は人間界での法を犯し、婚姻前にある男と繋がり、子供を孕ませました。その相手はジルです。子供の名前はルイです。俺は・・・。」
俺はこれからジルのところへ向かう。と言おうとしたら理事長の後ろからなんか黒いものが見えた。
かなりの禍々しさを放っている。
「り、理事長?」
「ふふふ、ヤッパリ君か。あの子を孕ませたのは・・・ふふふ。
よくも僕のカワイイ息子をーーーー‼」
そう言って、理事長は俺に襲い掛かってきた。
「ちょ、ちょっと、待ってください!ジルは魔王の子供ですよ?なんで、理事長の・・・?
まさか・・・。」
理事長は俺と同じ勇者の家系だ。
もしかしたら、魔王を倒しに行き、魔王に負け、犯されたのだろうか?
「あの子はアルと僕が一生懸命、前の魔王から守った子だ。そして、僕とアルの愛の結晶でもあるんだよ。」
「あのアルというのは・・・?」
「アルはアルロード・サタン・フィア。現・魔王のことだよ。いやー、昔のアルはジルロードにそっくりでかわいかったよ?初めてのときなんか震えちゃってさ。僕も我慢がきかなかったものさ。」
理事長はそう言って昔を懐かしんでいた。って、あんたがする側かーいっ!
「まあ、退学は認めないよ?だってこれを気に魔界と人間界は共存するしね。だから、ジルロード
を迎えに行ってきなさい。これは理事長命令だ。」
理事長はそう言って、俺を理事長室から締め出した。
あとは、あいつらに話をつけなくてはな・・・。
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