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番外編 魔王、初体験☆
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僕は今日、レオンと初めてのことをする。
「ほら、ジル、上着脱いで?」
「で、でも・・・僕、怖くて。」
レオンを僕の上着を無理やり剥ぎ取り、僕の素肌が露わになった。
「レオン・・・ひっ」
僕はレオンに手を引かれゆっくりと海に浸かった。
「ウワッ、なにこれ、砂がキモチワルイ。ヌワッというか、こう背筋がゾゾッとする。」
僕は後ろへ逃げようとするとレオンが離さず、より海の中へと入っていった。
「気持ちいいだろ?これが魔界にはない海だよ。」
「魔界にたって海はあるよ。紫色で猛毒入りだけど。」
僕はよってくる波に怯えながら足を進めていき、腰の高さにまで海に浸かった。
「ママ、ガンバレ。」
ルイはそう言うと泳いでいってしまった。運動神経のいい子だなぁ。
「ヒッ!!」
「どうしたっ!?」
なんか、なんか踏んでる、こう水の中で猫の尻尾を触ってる気分でキモチワルイ。
「なんか・・・変なのが足に・・・ぶにゅって」
レオンはそれで納得したのかああと短く返した。
「それはナマコだな。足あげてみてみろ。黒い猫のしっぽみたいだろう?」
なまこ?初めて聞く言葉でよくわからなかった。
「刺皮動物門のグループの一つでナマコ網に分類される。世界で1500種くらいあるんだっけか。」
「人間界ってさ、同じ形をした生き物にでもなんでも種類をつけて数を多くするよね?
その違いとかよくわからないんだけど?」
僕が不満気に言うとレオンは苦笑いをした。
「じゃあ、こう考えればいいんじゃないのか?俺という個体種は1つしかない。同じ人間でもそれは違う個体種だ。まあ、そういう話でもないんだろうけどな。」
僕は余計理解ができなくてふてくされた。
「僕には人間なんて皆同じに見えるよ。」
「俺もか?ジークもグレンも理事長も皆同じに見えるか?」
レオンにそう言われ、僕は押し黙った。
僕は寂しそうな顔をしているレオンに抱き着いた。
「違う、皆一緒じゃない。ジークもグレンも皆友達。理事長は置いておくとしても・・・。
レオンは最高の僕だけの旦那様で、ルイ達のかっこいいお父さんだよ。」
レオンは僕の鎖骨に吸いつき、その直後にチリっと軽い痛みが走った。
「ジルも最高のお嫁さんだよ。ルイ達にとっては美人で怖いけど優しいお母さんだ。」
僕達はお互いに抱き締め合って、海を満喫した。
「ママ、痛い~‼」
ルイはすっかり日焼けし、初めての日焼けによる痛みで苦しんでいた。
僕もルイも日焼け止めの存在を知らず、泳いでいたため二人とも包帯ぐるぐる巻きのミイラとなり、しばらくは病院で過ごすことになった。
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