アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
番外編 魔王誕生秘話 続き
-
我は第一魔王城にかえってからボーっと毎日を過ごしていた。
ジュリウスへの想いを消化できていなかったのだ。
「ジュリウス・・・。」
我は来週にはベルと・・・ベルデヒルドとの結婚が決まっていた。
幼い頃からの友であり、兄弟のように感じていたが、恋愛対象としてみたことはなかった。
どうしたものか・・・。
そんなことを考えていると、またもこの第一魔王城に挑んてきたものがいた。
「ハッハッハ‼よく来たな、勇者よ。我を倒しに来たのか?バ・・・」
「嫌、あんたを・・・嫁を取り返しにきた。」
挑んできたものはジュリウスだった。
「何を言っている?ここにお前の嫁などおらぬ。消えよ。」
「嫌、ここにいる‼すぐそこにいるっ‼俺はあんたにっ‼嫁になってくれと言った。お前はそれを承諾したはずだ。だからアルは俺の嫁だ。何と言おうと俺の俺だけの嫁で・・・他の奴の嫁じゃない。」
何を言っているのか、理解できなかった。だって・・・アレは演技なのだろ?我なんてどうでもいいはずだ。
「我は来週にベルデヒルドとの結婚が待っている。これからその打ち合わせだ。退け。」
ジュリウスはそれを聞くと怒った顔をしていた。
ツカツカと我のところまで近づき我の手を握った。
「嫌だ、駄目だ。他の奴のモノにならないで。アル、愛してるから・・・だから・・・その、責任を取れっ‼」
sekinin? なんの?弄ばれたのは我でジュリウスではないはずだ。これでは埒が明かない。
「わかった、好きな娘を連れて行くといい。これらは他の連中がさらってきた娘達だ。この中にお前の望む娘がいれば、連れて行くといい。」
我は指をパチンとならし、メイド服をきた人間の娘共を並ばせた。
「ええ(;゚Д゚)!?」
「勇者様~♡私を選んで?」
「あんなビッチよりも私を・・・」
「あんた達より私のほうが・・・」
口々に話し勇者にまとわりつきだしたメイド達を見て、ジュリウスはまんざらでもない顔をしていた。
だんだん見ているのがつらくなってきて自室へとこもり、ベッドへと横になった。
「ジュリウスの馬鹿っ‼」
我の言葉は静かに防音の壁が吸収していき、誰に届くこともなかった・・・。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
53 / 58