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再会
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『隊長。…ダニエル・ガードナー』
深酒をした頭に直接響く声のようなもので、目が覚めた。
『また、たくさん飲まれたのですね。』
「うるさい。黙ってろ。」
『せっかく会いに来たのに、泥酔とは情けない。』
―ん?
会いに来た…だと?
『目を開けて。集中してください。たぶん、私が見える筈です。』
「ジョンソン!?」
俺の前には、片目、片腕という、痛々しい姿のジョンソンが座っていた。
「こ!これは、一体…どういうことだ!?」
『どうもこうもありません。自分は、未知の生命体に騙され、そして死に損なった。それだけです。』
―未知の生命体。
まさか、あの光る物体か!?
『あの次元から出る為に、私の体に間借りさせろ、と。少しの間だ。危険は無いに等しい。そう説得されたのです。しかし、時空の歪みを跳んだ際のショックで、ヤツは頭を、そして私は左側と腰椎を損傷しました。皮肉にも、間借りさせていたお蔭で、お互い何とか命は取りとめましたが…。』
「そう、だったのか。」
『ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。』
ジョンソンは、フワリと笑うと、残った右手で敬礼して見せた。
『以上で、報告を終わります。…では、御元気で。』
「おまえこそ、元気でな。」
『はい。有り難うございます。』
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