アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
目的
-
「何だとっ!?」
あの未知の生命体が、俺たちの国で、俺たちを差し置いて、自由に歩き廻っていると言うのか?
一瞬、怒りに我を忘れそうになったが、ガラスを拳で殴り付けた痛みで、我に返った。
「ヤツの目的はなんだ!?」
「解りません。ですが、1つだけ言えることがあります。〈彼〉もまた、仲間を捜し、さ迷う者…。」
「クソッ!そこにつけ込まれたかっ!!」
思わず、カッとなって怒鳴ってしまった。
「も、申し訳…アリま、せ…ン。」
またも、照明がチカチカと瞬き出す。
専用室から、何やらガサゴソと音がし始めた。
「ジョンソン?」
照明が落ち、音がどんどん大きく激しくなっていく。
「おいっ!一体なにをしている!?」
「やはリ、あの時、ワタしもロとも黒焦ゲニ、して、オケば…。」
ミシミシと床が軋み、徐々に揺れ始めた。
時折呻くような、低い声がする。
「ジョンソン!!」
俺はただ必死に、ヤツの名前を呼び続けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 24