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じゅうろく。
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*
その熱い言葉に、
兎代は思わず素直に頷きそうになった。
だが彼の脳裏に掠めたのは、寧々と春真。
まだあの2人は、寝始めて時間があまり経っていない。
(…駄目だ!
このまま流されたら完全にバレる…!!)
「や、やだ……!!」
「あ?」
「あ、あの2人……!まだ寝たばっかだから…っ…!
このまましたら、バレるだろ……!」
だが楓の手が止まることはなく、シャツの裾から手を入れ直に兎代の乳首を触ってきた。
「んあっ!?ちょ、だからやめろって…!!」
「別に平気だろ。俺の寝室に行けば防音だし、お前の喘ぎ声なんて聞こえない…。」
"だけど、ここはそうじゃないから派手に聞こえるかもな"
「……!!」
「さぁ、どうする?俺の部屋に行って堂々と抱かれるか。……ここで大胆に犯されるか。」
反応してきた中心をズボン越しからやんわりと握られ、軽く揺すられる。
「はぁっ……、ンンッ……!」
兎代の目元が生理的に涙で滲む。
「俺はどっちでもいいけど?
ほら、早くしないと下がヤバいことになるぞ?俺の手がお前ので濡れてく…。」
いやだ。
俺は絶対に、他人がいるこの家で楓に抱かれたくない。
(こうなったら、奥の手を使う…!)
「か、楓……!わかった、お前の部屋に行くから…!!」
そう言うと、楓の手はピタリと止まる。
「……その代わり、1回ここでイかせて…。
俺、もう出ちゃうから……。」
「………………。」
熱っぽく潤んだ目を見せれば、楓は目を僅かに見開いて固まった。
そして一気に鋭くなる瞳。
素早くズボンに入り込もうとする手を、兎代は跳ね返した。
「ダメ……。
俺が1人でするから、楓は見てて…。」
そう言ってお願いすると、彼は従順に従い黙って兎代から離れる。
兎代は少し距離をとって、伊月の前に立った。
「……絶対、動いちゃ駄目だぞ……。」
涙目になりながら、彼はズボンから自分のモノを取り出しゆっくりとシゴいていく。
「ん、ンンッ……!」
自らの手を上下させ、恥ずかしそうに目を伏せれば、前から嚥下する音が聞こえた。
ーーーそして生まれる一瞬の隙……、
(よし、今だっ…!!)
「っ!!」
楓が隙を作った瞬間、兎代は踵を返して走る。
「ごめんっ…!!」
無理やりモノをズボンにしまい、彼は全力疾走で楓の寝室へと駆け込んだ。
バタンッ!
ガチャッ!
素早く鍵を掛け、背を扉に預ける。
一度だけ、ドンッと扉を叩かれた。
兎代はパジャマのポケットに入ったスマホで、楓にメッセージを送る。
"俺、やっぱり誰かがいてヤるのは無理!
アイツらが帰るまで、エッチなこと禁止!"
すると、すぐ返ってきた返事は……
"分かった。お前の気持ちを尊重して、今回は特別に言うことを聞いてやる"
案外良い返事で、ホッと胸をなで下ろしていると、また次のメッセージが入った。
"だけどアイツらが帰ったら、覚悟しとけ"
「え……?」
ピコンッと、読み終わらないうちに次のメッセージがくる。
"お前が嫌だって泣き叫んでも止めねぇから。
意識が無くなるまで、抱き潰してやる"
「……………。」
それを見た兎代は、ゴトンと思いっきりスマホを床に落とした。
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