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さん。
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「なぁ山内、どうにかして伊月を説得してくれよ。
こいつ、何言っても俺から離れてくれないんだ」
「若様の安全が第一ですからね。当然です」
「楓さんの言う通りだぞ、兎代。
お前の体質からして伊月さん無しじゃダメだろ」
「チッ……。みんな伊月の味方か……」
ギロッと恨めしそうに山内を睨めば、彼はフイッと顔を横にそらす
パンッ
「さて、お話はここまでです。
2人とも、1限目は体育ですよ。早く着替えないと先生に怒られます」
「あっ!そうだった!」
「やっべ!」
手を叩いた伊月にそう言われて、俺と山内は急いで体育着を持って更衣室へと向かった
だが、時はすでに遅し。
狭い更衣室は、身体が大きい男子生徒で溢れかえっていた
「うっわ!!なにこれ、人多くね!?」
「おいおい……これじゃ着替えられねーじゃん。
でも、まぁ……ここでジッとしてる訳にもいかないよな」
そう言って山内は、1人で男子の人混みに入っていく
(確かに……。山内の言う通りだ
立ち止まっても、意味がない)
そう思って俺も足を踏み出したその瞬間、
伊月に腕を掴まれる
「若様、こっちです。」
「えっ……、伊月!?」
腕を強く引かれ
導かれた先は、更衣室から少し離れた空き教室
そこに俺を押し込んで、続いて伊月も中に入ってくる
「な、何すんだよ!!伊月!!」
ガチャリ
振り向けば……、鍵を閉める嫌な音
「何って、ここで着替えるんですよ。」
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