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はち。
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「〜〜〜♪」
いや〜、
案外逃げるのも簡単だなぁ。
鼻歌を歌って、俺は適当な道を歩いていた。
(伊月のやつ、今頃慌てて俺を探しているに違いない。ざまぁみろ!)
1人になって、最高に気分がいい俺は、軽快な足取りで街へと進む。
(……そういや俺、
1人で街を歩くとか…生まれて初めてだな)
幼い頃から護衛が付いていた日々を思い出す。
伊月が俺の所にくるまでの間、数人掛かりで俺を護衛していたから、本当に息苦しかった。
トイレ行くのにも、あいつら平気で付いてくるし。
(まぁ、伊月もなんだけど……。)
ふと、街の周りを見渡してみる。
そこには平気で1人で歩いている奴もいるし
普通に友達とか…
家族だけで出歩いている奴らもいた。
「……いいな……。」
「んぐっ!?」
急に、後ろから誰かに口を塞がれる。
身体を拘束され、そのまま俺は人気のない暗い場所へと引きずり込まれる
口と鼻を覆った布からは、嗅ぎ慣れたあの匂い
ーーー睡眠薬
(クッソ…!マジ…かよ…!!)
必死に抵抗するが
後ろの奴はガタイがよく、全くもって動けない。
『こちら***、ターゲットを捕獲した。
今から言う住所に、車を回せ』
聞きなれない男の声がした後、
俺の視界は真っ暗になり、意識が途切れた。
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