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なな。
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「……ったく。なんでお前は、いつも助けるのが遅いんだよ!」
学校に着いて、俺は伊月に怒る。
座っている彼の机を叩き、彼を睨みつける。
「えーーー。
だって、若様の羞恥に悶える姿が可愛いんですもん」
「何が"もん"だ。大の大人が可愛い子ぶっても、俺には効かないぞ。」
「お!兎代くーーん、楓さーーん
今日もお二人ラブラブ登校ですかー?」
ガミガミと2人で言い合っていると、扉から知っている声が。
「虎二!
ふざけんな!誰が好き好んで、コイツと一緒に登校しなきゃいけねぇんだよ!」
「おはよう、山内くん。」
ケラケラと笑いながら歩く、こいつの名は山内虎二。
俺が金持ちの坊ちゃんだと知っても仲良くしてくれる、数少ない友人だ。
「んな怒るなよーーー。冗談だよ、冗談!
あーー、お前面白い。」
グリグリと頭を乱雑に撫でられる。
痛いわ!
「あ、あの…!伊月くん!」
3人で話し込んでいると、伊月を呼ぶ女の子の声。
みんなして振り向くと、そこに立っていたのは可愛い
黒髪の美女だった。
(あ、この人…クラスで1番人気の西條さんだ。)
「ん?どうしたの、西條さん?」
「あの、私、伊月くんに話したいことがあって…
昼休み、屋上に来てもらえないかな?」
白くきめ細やかな肌をしている頬には、わずかに赤らめている。
(あぁ、これは告白だな…。)
「うん、分かった。
じゃあ後で屋上に行くね。」
「う、うん!」
そう言うと、その子は笑顔になって嬉しそうに女子の輪の中に戻っていった。
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