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【オリジナル/R18】この夜が終わる前に。3【幼馴染】
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「じゃあ、今度は俺も気持ちよくしてもらおうかな……」
ベッドに横たわったまま、覚流は何度強制的に絶頂を迎えさせられていた。
何度達しても満足できないような様子に、榊の心はなぜか嬉しくなってしまう。
覚流はまだ身体の中から取り出されることのない小刻みに震える感覚に悶えながら、自分の昂りの先端を擦り付けるようにゆっくりと腰を動かしていた。
アオザイの布と己の先端が擦れる度に起こる甘くもどかしい感覚に、覚流は流されるように心を少しずつ支配されていく。
「……っ、……く、……ぅんっ、……ぁぁっっ」
慣れない様子で腰を動かして直接的な快楽を求め続ける覚流の滑らかな肌を、榊は人差し指の爪の先でそっとなぞった。
肌理は細かいが、過去の任務などでついた傷がことごとく残るその肌に榊の爪先が引っ掛かるたびに覚流に余計な快感を伝える。
覚流はその手にぴくり、と反応を返すが、榊に自分が完全に快楽に溺れてしまったことを知らせてしまっていることなど気にかける余裕はすでにない。
目隠しをされ腕が使えない彼は、優しく抱き起されたのを知ってその腕に従うように身を起こした。
「ほら、起きろ。……で、も少し前に来い……」
こうやって、と榊に誘導されるようにして座った場所にぺたりと座りこむ。
「そのまま前にお辞儀するみたいに身体倒せよ。……そうだ」
榊の手に誘導されるようにして身体を倒すと、何かが唇に当たる。
「……俺のも口でしてくれよ」
「……とし、……の……、……くち、で……?」
「ああ。そうだ。その口で舐めんだよ。……ほら、あーんだ。……できるだろ?」
榊は、唇にあてた自分の昂りの存在を微かに開いた覚流の口に先端を滑り込ませる。
侵入してきたその先端に偶然当たってしまった舌が、やがて彼の存在を認識して自然に動く。
恐る恐る動いていた舌が、こそこそと先端をくすぐり榊の昂りの先端から体液がにじみ出るのがわかる。
「……やればできるじゃねえか。そのまま奥まで飲み込んでみ?」
濡れた音を立てながら言われたように喉の奥まで飲み込みながら、唇で扱くようにして舐め上げる。
「ぅ、……ん……ふ、……」
「……なんだよ、中にローター仕込んだら急におしゃぶりうまくなりやがって……」
榊の卑猥な言葉に何の抵抗もできないまま、口に含んでいた榊の昂りを覚流は舌で愛撫しはじめる。
今の榊の心地よさそうな顔は、目隠しされた彼には見えているわけがない。
そして、舌を這わすたびにぴちゃぴちゃと濡れた音が立ってしまうが気にするようなそぶりは無い。
むしろそんなことに構う余裕がないようだ。
「ん……ぅふ……、……」
「上手いぞ……」
濡れた音を立てながら自分の昂りを口にしている覚流の頭を愛おしいものに触れるように撫でてやる。
時折歯が当たるが、それも酷く気持ちがいい。
「……と、し……」
「どうした?」
息を荒げ顔を赤くして、顔を上げる覚流の頬に手を触れる。
「……敏樹の……、入れて……? いっぱい、ぐりぐりして……、ぐちゃぐちゃって……して……」
目隠しをされて見えなくなっているのに、一生懸命自分を見ようと顔を上げている。
女性のような高い声で喘ぎながら、直接的な快感が欲しい、というのだ。
「っもう、おかしく、なっちゃ……う……」
「ん? もう俺のが欲しくなっちまったのか?」
覚流の顔の輪郭をなぞる様に、榊は指を這わす。
「欲しいなら、ねだり方があるだろう……?」
キスをしながら、榊は静かな声で囁いた。
「敏樹、お願い。イカせてください、だろ?」
その言葉に、覚流は小さく息を飲む。
しばらくしてから、目隠しをしていた場所から一筋涙をこぼす。
それが引き金になって、目隠しが吸収できなくなった涙がぽろぽろとこぼれ始めたころ、うっすらと開いた唇から微かに言葉が漏れた。
「……と、敏、樹……」
「ん?」
「……お願い…、俺を……イ、イカせて……ください……」
覚流が、消えてしまいそうな声を上げた。
しゃくりあげるような息遣いになった覚流の頭にぽんぽん、と手を置いて「ん。よく頑張ったな」といつも以上に優しい声と笑顔で笑ってみせる。
「なら、ご褒美やるよ。……一度イってからな……」
そういって榊は、ローターのスイッチを最大にしてしまう。
「ぅ? ……あ、……あぁぁっ!!!」
急に大きくなった細かい振動が、覚流の気持ちがいいと感じる場所を的確に攻め上げる。
「こっちも弄ってやる」
榊は手を出すつもりはなかったが、悶え苦しむ様な覚流を見ているうちに彼の身体に触れたくなって、アオザイに隠れていた覚流の昂りの根元にある袋に指を伸ばした。
腕が使えずに寝転がる様にして横になった覚流を、榊は仰向けにして膝を曲げさせるように足を広げる。
「ぁっ、や……やだっ……ダメ、だっ、てばっ!」
「気持ちいいのか? すげえ眺めだぞ……。中でローターが動いて、こっちはイキそうで濡れて。……そんなに気持ちいいのか?」
ぶるぶると震えながら微かに聞こえるモーター音に悶えるように身体を捩るが何の解決にもならない。そんな彼の様子をベッドに腰掛けるように移動した榊は、眺めながら組んだ足を組みかえながら彼に手を置いた。
いつも以上に興奮した様子の覚流のあらわになった内腿をさわり、と撫でた。
「ぅん……、ふ、ぅくっ、……ああぁっ!」
引き締まった覚流の下腹部をごく軽く引っ掻くように指先で触れてやる。
すると。
触らないで、と声に上げる前に溢れる体液を止めることができなかった覚流は昂りを爆ぜさせ、熱い白濁を榊の腕にかけてしまった。
「……すげえエロい身体だな。俺が触っただけでイっちまったのかよ」
ぺろり、とまだ熱いそれを一つ舐めてから、唇にキスを落とす。
「……ぅ、ぁん……、……っ」
甘くなった吐息ばかりを吐く赤い唇に、触れるだけのキスをしてやる。
「……かわいかったぞ?」
「中、の……、動くの、……、取って……、お、ねがい……」
ふるふると震えながら上がる上擦った声にガーターベルトに止めているスイッチを最強にしたまま榊は触ろうとしない。
「取っちまったら気持ち良くなくなっちまうぞ? いいのか?」
「……いい、……、だから、……早くぅっ!」
「なら」
榊は突然覚流の手首を拘束していた手錠のカギを外して、腕を前に直してまた手錠を掛け直す。
「や……」
「待てって。ちょっとこっちに来いよ……」
目隠しをされたまま覚流は榊にしがみつくようにベッドを下りる。かくり、と膝の力が抜けそうになるが覚流を抱える。
そして、榊はすぐ近くの壁に覚流の背中を押しつけるようにして立った。
「……な、に……する、の……?」
「腕回して、俺を離すな」
こうやって、と手錠につながった腕を掛けさせて、榊は覚流の身体を片手で抱きしめる。
そして、長くて手触りのいい滑らかな左足を膝から曲げるようにして持ち上げると、さらりとアオザイが肌を滑り落ちる。
くちゅり、と音を立てて、榊は自分の昂りを濡れた覚流の蕾に先端を少し潜り込ませた。
「力抜いてろ……」
そのまま一気に榊の昂りが覚流を貫く。
「ぅ、……ぁ、ぁああああっ!」
その大きな感触に、ぎゅっ、と回した腕に力を込めてしまう。自分の体重で一気に榊を全て飲み込んでしまった。
「……ん、……ぅんっ……、ぁ、……お、っき……い……、とし、の……きもちい……」
喘ぐ息が榊の耳にかかる。
下からキスを一つしてやって少し見つめあった後に、またキス。
そのうち、そのキスに夢中になった覚流が、榊にしがみつくように彼の腰に足を絡める。
それを見た榊は壁と覚流を挟むようにして抱え上げてから下から突き上げるようにして揺らしてやる。
やっと与えられた感覚に、侵入した榊は急に締め上げられるのを感じた。
「ぅ、んっあ……、すご、……お、く、……ごりごり、あたってる……っ、きもち、きもちいいよぉっ」
挿入したままのローターも一緒になって最奥に触れているのが気持ちがいいらしい。
そして、前立腺も一緒に強く刺激されて、覚流の頭の中は真っ白。
「あ、あ、……なか、……きもち……」
嬌声を上げながらゆらゆらと揺らされたり、内臓を押し上げるような強さの衝撃を交互にくりかえされて。
快楽の一番上に押し上げられていくことに覚流は気がつかない。
「……もっと、……もっとキス、も……っんっ」
アオザイを着たままの覚流を下から突き上げながら、彼の希望通りうっすらと塗られた口紅の付いた唇にキスを落とす。
普段見られないその光景に、榊の興奮は収まらない。
「もっともっとって、ほんとエロいな。お前は……」
「あ、も、……だめ……、イクの……、イクイっちゃうぅぅっ! やだ、イクッ」
うわ言のように繰り返す喘ぎ声に、榊も最期が近いことを感じていた。
「……なら、一緒にイこうぜ……」
両膝を肩の上に抱え上げるようにして、押しつけるように激しく腰を動かしてやると急に覚流の中が窮屈になった。
きゅうきゅうと榊のそれを締めつけて、これ以上ないぐらいの気持ちよさを榊に与えている。
「おら、そのまま堕ちな……」
「……っ!!!!!」
穏やかな榊の声に導かれるように、覚流の先端はアオザイにも擦られながらさらに敏感になり。
……そして。
二人は同時に熱い体液を爆ぜさせて、最期を迎えたのだった。
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