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答えを探して… グレンside
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真昼が死んでもアイツは笑ってた
俺なんかの心配をして…
『真昼』の死から数日後
突然、深夜に呼び出された。
話しがある、って…
「グレン…。やっぱ、落ち込んでる??かなー?と思って、話聞こうかなーって。まぁ実際、俺は真昼と、血の繋がった兄妹じゃないからよく分かんないんだよね、家族が死ぬって事を…兄さんもあんなんだしね。」
俺だってそんなのよく分かんねぇ。
「…」
「しかも、許嫁だよ?流石に気まずいかなぁ…なんてっ。」
あぁ、そういえばそうだったけ…
「なぁ、深夜。」
それにしても…
「なーに?」
「何でそんなこと泣きながら話してんだよ、ガキか。」
コイツは案外、笑った顔の方が似合う。
「え…、別に泣いてなんかないよ…
『強がりやがって。』
何言ってんの、グレン。
泣いてなんか…な、ぃ…」
その言葉とは裏腹に深夜の瞳からは拭いきれない程の涙が溢れてくる。
「なら、聞く。
じゃあお前は、何でそんなに不細工な顔してるんだ?」
自分は我ながらに不器用だと思う。
特に人間関係とか
だけど、少しだけ。ほんっの少しだけ。コイツの泣いてる表情も良いかも…なんて思ってしまった自分を殺したい。
昔から溜め込むし…
終いには、全て自分の責任だと考えこむ。
それを誰にも相談しようともしない、これだから立ちが悪い。
「グレンの所為だよ…」
はぁ?何コイツ。
「本当は、真昼なんか居なくなっちゃえばいいと思ってた…」
!?…
「お前…」
思わず手を出しそうになった、だが必死にその感情を押し殺す。
「俺にも、嫉妬って感情あったんだ…」
「どういう意味だ。」
深夜は、頬をピンク色に染めた。
今までに見ない顔に、少々驚きを隠せないでいた。
「やっぱ、ないよね?
グレンに惚れるって…」
「…っ」
え、今…
「真昼とグレンが…仲良くしてるとことか、正直耐えられなかった…」
「…」
言葉が出てこなかった。
頭の中を隅々まで探しても…
『仲間に告白された時の答え』なんてものは…
「ごめん…呼び出したの俺なのに、
もう、帰るね…」
「深夜っ!」
とっさに深夜の細身で、程良く筋肉の付いた腕を掴む。
「今の話に、同情でもした?」
「俺はっ…」
俺は…
「告白されて、流石に驚いたけど、お前にキモいとか、嫌いとか…
思えなかった。」
もう、自分でも何を言ってるのか分からない。
ただ一つ分かることは、俺も深夜も照れているという事だけ。
「は、は?グレン何言ってんの??
意味分かんな…、んっ、んん〜〜〜〜〜っあ…ぷはっ
え…???」
深夜は俺と重ねた唇を塞ぎ、しゃがみ込んだ。
よっぽど驚いたのだろう。
深夜の真っ赤に火照った顔
それが可愛かったからキスした、なんて口が裂けても言えない。
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