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君に出会う
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「はいっ!」
「よし、じゃあ、行こうか!」
こうして二人は悠のオススメの店へと移動した。
二人がやって来たのはオシャレなカフェだった。
外装は一見渋そうに見えるが、中は外国風のオシャレな構造となっている。
「うわ…すごいっ!」
初めて来た卓斗は、店内の様子に大はしゃぎだ。
そんな卓斗を見て、悠はいとおしそうに眼を細めて微笑んだ。
「剣咲君、座ろうか」
「あっ、はい。そうですね!」
悠に諭されながら、卓斗はカウンターの一番奥の席に座った。
その右隣には悠が腰かける。
広い店内を見渡すと、カウンターの他にテーブルがたくさん並んでいた。
客は卓斗たちを入れて六人だけ。
それも全てが男ばかりだった。
オーナーは見るからにオネェのような感じの人で、卓斗は少しばかりの緊張感を覚えてしまう。
「あの…ここって…男性が多いお店なんですか? それもちょっと…なんて、いうか…」
戸惑いながら放った言葉は語尾に行くにつれて、だんだんと小さくなっていった。
そんな卓斗を見兼ね、オーナーが声高らかに話し掛けてくる。
「あら、やだ。あなた知らないで来たの? ここはソッチの人専用のお店なのっ♪」
「ソッチの…人?」
オーナーの言葉の意味が分からず、卓斗はただ首を傾げるだけだった。
「ゲイだよ」
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