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君に出会う
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二人の会話に、さっきまで黙って見ていた悠が口を挟む。
「ここはゲイ専用の店だよ。今ここに居る人たちは皆ゲイなんだよ。…俺も」
「ゲ…イ?」
「そう。剣咲君もBLの仕事したことあるから分かるよね?」
確かにBLについては知っている。
別に偏見を持っているつもりもない。
でも、そういう人たちが集まっている店があることに卓斗は驚いていた。
そして、悠がゲイであることにも驚きを隠せない。
まぁ、今聞かされたのだから仕方ないのだが。
あまりの衝撃に何を言ったらいいのか分からずに黙っていると、いきなり悠に手を引っ張られた。
「うわっ!」
引っ張られた左手のせいで体は反射的に右を向き、卓斗は悠と向かい合う形になってしまう。
「な…なんですか?」
真っ直ぐに見つめてくる悠の目に、思わず体がびくりと反応を示してしまう。
「俺がソッチの人間だって分かってもらった上で君に伝えたいことがあるんだ。…俺は君が好きだよ。だから…俺と付き合ってほしい」
「……はい?」
少し言いにくそうに、でも淡々と発せられる言葉に卓斗はどうしたらいいかわからず、一瞬の沈黙のあと、気の抜けた声が漏れていた。
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