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君との距離
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同時に、卓斗の中で『桂木悠』と『ゆーにい』が同一人物なのかという疑問は一旦考えない様にする事にした。
ゆーにいは卓斗に照れた表情など見せた事がない。
彼が照れている時は、決まって怒ったような表情を浮かべていた。
それはゆーにいなりの強がりだったのかもしれない。
「あのっ! じゃあ、僕は桂木さんの事…悠さんって呼んでいいですか?」
「うん。いいよ」
そう言うと、悠は微笑んでくれた。
そして、いとおしそうに、悠の右手が卓斗の頬に触れる。
そっと撫でられる感覚がくすぐったくて卓斗、は身を捩った。
「よかったら俺の家、来ない?」
悠の顔が近づいて来て、卓斗の耳元でそう囁く。
その声は低くて、大人っぽくて、甘くて…卓斗の身体は熱くなっていく…。
「んっ…」
悠の部屋に来て、ベッドの上で二人、抱き締め合ってキスを交わしていく。
時刻はもう深夜一時過ぎ。
聞こえるのはキスの音と二人の吐息、服の布擦れの音だけで、部屋の中は静まり返っていた。
「ん…ふっ…はぁっ…」
何度も重ね合わせたあと、唇は離され、卓斗は荒い息を整える。
それを見つめながら、悠は抱き締めていた卓斗の体をそっと押し倒した。
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