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「俺だけを見て下さい」
瑛太の苦しそうな声にズキリと胸が痛む。
“めちゃくちゃ不安なんです”
あの時のようにまた不安にさせてしまう。
言わなきゃ。
今、言わなければと心の中で背中を押す誰かがいる。
オレだって、
オレだって瑛太のこと―――
「あ……オ、オレ、…っんぅっっ―――!!」
“オレも好き”
そう答えようと振り絞った声は顎を掬われ瑛太の口腔に吸い込まれた。
「ンッ…ふっ…んン……」
荒々しく咥内を掻き回され舌を絡め取られる。
互いの唾液が口移しされ喉を鳴らして飲み込んだ。
息すら奪うような激しさに紅の躯は陸に揚げられた魚のようにビクビクと痙攣する。
「…ぁっ…や…っ激し、い…ッ」
いやいやと首を振り、漸く唇が解放されたが下着の中では瑛太の手が激しく動いている。
クチャクチャと先走りなのか精液なのか分からない水音が耳を犯す。
ゴリゴリと尻に瑛太の昂りが擦りつけられ薄い布地を通して奥の蕾がひくつく。
興奮から色付いた赤い唇が戦慄く。
「ん…も、…出……」
そう呟くと本人も吐精したのか分からぬまま、瑛太の腕の中で脱力した。
荒い息を整えながら潤んだ瞳のまま紅は瑛太を睨みつけた。
「紅さん?」
胸部を薄ピンクに染め、乱れたタンクトップが肩まで下がり隙間から赤く腫れた突起を見せている。
なんて扇情的。
しかも本人は凶悪な自分の姿に気付いておらず服装を直す様子もない。
「……替えのパンツ貸せ、バカ」
中がぐちょぐちょの下着を不快そうにぶっきらぼうに言った紅を見て瑛太は頬を緩ませながら「はい」と答えた。
それから近くのファミレスで一緒に夕飯を食べて瑛太はバイトに、紅はさすがにふらふらだったのでまっすぐ家路に着いた。
瑛太はバイトが終わったその足で出てしまうと話していたがその時の紅はたかが十日の帰省だろうと軽く考えていた。
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