アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
無力が故に闇に誘われXⅨ - 巡side -
-
「友達なってくれんだよな?」
自信ありげに聞いて来た服部に、そんな訳ないだろ何て嘘でも言えるわけなくて、ハッキリ正直に、「うん」と頷いた。
張った声を出した服部よりも恥ずかしい気分になって、俯いて顔を両手で覆うように隠す。
顔に触れた自分の手は、冷たくて、微かに震えていた。
火照った顔には冷えた手が心地よくて、さっきまでは緊張に震えていた手は、今は嬉しさから来ている。
友達
何年ぶりなんだろうか
嬉しくて、心の中では煩いくらい飛び跳ねてる。それは心音となり伝わって来た。
ドクドクドク
服部に聞こえてしまうんじゃないかって心配したけど、服部はノートを凝視していて気付いてなさそうだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 196