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こっちは、ポリョン草だよ。
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智也は料理について教えてくれたが、言われてもどんな動物か分からない。
まあ、美味しいと本人が言うのだから、美味しいのだろう。
「こっちは、ポリョン草だよ。
身体にいいし、洗うだけで食べれるから、手ごろなんだ」
こっちは恐らく野菜だな。
見た目はアレだが、紫の野菜と考えれば前の世界にもあった。
「で、これがお米だよ。
ホクホクしてて美味しいんだ!」
最後は普通に米だった。
色が違うが、恐らく俺が思っている米と同じ感じだろう。
「さあ、食べて食べて!
僕が腕によりをかけて作ったから」
「分かった」
どれも初めて食べる料理だから、食べることに抵抗があるが、折角智也が作ってくれた料理だ。
食べないわけにはいかない。
「いただきます」
俺は両手の平を合わせて挨拶をすると、智也が不思議そうにこちらを見てきた。
「何だ?これが不思議か?」
「うん。何してるの?」
「これは生き物の命や作ってくれた人、他にもこの料理に関係する全ての人に感謝してるんだ。
この肉は、生き物の命を奪ってるだろう?
この野菜だって、作ってくれる人がいる」
「そうなんだ~!
僕も今日からするよ」
そういって智也は両手を合わせ、いただきますと言った。
俺は智也の料理のシザーとプルルを一口ずつ食べてみた。
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