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これじゃない?
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食器を洗うのを終えてから、俺の部屋で一緒に携帯を探した。
しばらくして段ボールの奥の方から、黒のスマホが出てきた。
「これじゃない?」
「ああ」
やっぱりあったか。
これ俺のだよな。
スマホを操作してみる。
電話帳には誰も登録されていなかった。
そしてどうやらインターネットも使えるようだ。
「これが携帯?」
「ああ」
智也に携帯を探していることを話すと智也に携帯が通じなかった。
どうやらこの世界には携帯がないようだ。
もちろん電波などの言葉も伝わらなかった。
智也には形だけ伝えて探して貰った。
うまく携帯を伝えられる自信がなかったからだ。
「何かのおもちゃ?」
「いや、おもちゃではない」
「見たことないなー」
智也が俺が持っていた携帯を覗き込んできた。
智也は不思議な物を見た目で携帯を見つめている。
「ああ、珍しいからな」
「へぇーそうなんだ。
なんでその携帯(?)探してたの?」
「ああ、ネクタイの結び方が分からなくてな」
インターネットで検索しながら智也に話した。
検索しているとネクタイの結び方が絵付きで載っているサイトがあった。
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