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入りなさい 理事長サイド
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コンコン
書類の内容を確認していると、部屋の扉がノックされた。
今日は来客の予定はなかったはずだが…。
私は手に持っていた書類を一端机において扉を見つめた。
「入りなさい」
一向に開かない扉に不思議に思うがもう一度声を掛けた。
「どうした。入りなさい」
ゆっくりと扉が開かれる。
そこには見たこともない生徒。
いや、確か資料で見たことがある。
今日、来る予定の転校生だ。
「君は…そうか転校生だね。
そこのソファーに座りなさい」
きっと、早々についてしまったんだろう。
資料で見た時は驚いたものだ。
彼の髪と瞳は人目を引く。
それにこの整いすぎるぐらいの顔。
金髪蒼眼の人間は珍しい。
もっとも多い色は黒髪黒眼だからだ。
他国から来る留学生も多いが緑や紫だ。
「確か、名前は海音君だったね。
西条君はどうしたのかね」
そうだ、彼を迎えに行くために校門で西条君が待っているはずだ。
彼には海音君を理事長室まで連れてきた後、校内を案内させるつもりだったんだが。
入れ違ったのか?
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