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「青天の霹靂」って言葉を辞書で調べたら「今、俺が置かれてる状況」って出てくるんじゃない?
そんな下らない事を考えるくらい、俺はこの状況に動揺してる。
「ぼーっとしとらんで、さっさと入れてくれん?」
俺ん家の玄関でバックパックを持って、不機嫌そうにのたまう男。
三島渚、18才。
顔はそこらへんの女の子より可愛い俺のイトコ。
「俺、疲れとるんじゃけど。」
ただし、性格に難有りだけど。
俺の返事も聞かずに、靴を脱いでリビングに向かう渚を追いかける。
「ちょ、お前なんで?!」
取りあえず、突然の訪問の理由を訊く。
「叔父さんらから、なんも聞いとらんのん?」
身長差の所為で、上目遣いで俺を見る渚。
色素の薄い髪。
少しつり気味のアーモンド型の目。
口角の上がった唇。
女の子みたいに綺麗な肌。
あー、本当に顔だけは可愛い。
「何も聞いてないけど。」
「まじで?あり得んのんだけど、それ。」
ほんと、顔だけは可愛い。
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