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「往生せぇやぁぁぁぁぁ!!!!」
「ウオォ!!、あぶ、ねぇ、だろ!!」
「避けんな!!この悪魔!!!」
轟 雷翔は、オレの振る木刀を簡単に避けながら逃げて行く。
絶対、殺す!!(怒)
そう気合を入れながら、逃げる轟 雷翔に木刀を振り回していた。
「め、鳴ちゃん!!?何して……(汗)」
「おいおい……(汗)。」
轟 雷翔の後ろから、台車を押してきていた宙ちゃんと、大輔君の姿が見えた。
チャンス!!
「大輔君!!その金髪悪魔を捕まえて!!!」
「うぇ!!?な、なんで「いいからやれ!!!!(怒)」
「はい!!!」
オレが怒鳴ると、大輔君はビクッと震えながら、声を出した……そして……そして、大輔君は轟 雷翔を羽交い締めで捕まえてくれたw
「なぁ!!何してんだてめぇ!!離せ、ぶっ殺すぞ!!」
「す、すいません!!なんか、体が勝手に!!」
「大輔君ナイス!!……悪魔め……ここで死ねーーー!!」
オレは、大輔君が取り押さえている悪魔目掛けて、ジャンプしながら木刀を振り下ろそうとした……けど。
((ガシッ!!
「なっ!!斗真何してんの!!離して!!」
飛び上がって、あと少しで悪魔の脳天に木刀がめり込むと言う所で、斗真がオレの事を羽交い締めにしてきた。
「イヤイヤイヤ!!どう考えても止めるだろ!?」
「離して!!ここであいつの息の目を止めいないと、この世が破滅するぞ!!」
「どこのファンタジーワールド設定だ!!取り敢えず、その木刀離せ!!……あっ!えぇっと……そ、宙だっけ!?鳴の木刀奪ってくれ!!」
離れた所で、傍観していた宙ちゃんに斗真が命令していた。
「う、うん!!……鳴ちゃん、ごめん!」
「宙ちゃん!!やめて!!あーーーー!!」
宙ちゃんはオレから、木刀を奪い取っていく……なんで、みんな止めるんだよ!!
あんな悪魔の為に!!……オレは斗真の抑えられながらも、悪魔に攻撃しようと、手足をバタバタさせて暴れていた。
「んぁ?……何やってんだ?お前ら?」
「と、富野原先生!?」
暴れているオレの耳に、宙ちゃんと他の人の声が聞こえて来た。
「ガルルルルルッ!!!」
「はいはい。そこのイヌ科は黙ってろ〜。メンドクセェから。」
何故だ……何故ゆえ、オレが危険人物の扱いをさせられるんだ!!
廊下にいたオレ達は、一階にある談話室に移動していた。
そこでオレは、どこから持ってきたのか、縄でグルグル巻きにされて、床に座らせられていた。
勿論、睨み付けて威嚇しているのは、オレとは違い、ソファーに座っている金髪悪魔だ。
「はぁ〜……来て早々に問題起こすなよ(呆)。俺が大変なんだぞ?」
怠そうにタバコを吸っているのは、高等科化学担当教師・富野原 尊(とのはら みこと)先生(26)……通称:殿先生だ。
なんで、寮にいるのか知らないけど、オレの使命を邪魔しないで頂きたい!!
「何でオレが縄で縛られないといけないんスか!!」
「いや、明らさまにお前が犯人だろうが。」
「こんな悪魔に肩入れするんですか!こんな悪魔の味方なんかする必要なんてないです!!!こいつの顔の皮を剥いで、刻んで、シチューにでもして食わせてやる!!!(怒)」
「だから……お前はどこのグリム童話の継母だ。」
殿先生は気怠そうに、オレを見つめながらタバコの煙を吹きかけてくる。
「と言うか、なんで轟にキレてんだよ……メンドクセェから、許してやれよ。こいつはこんな見かけだけど、一応先輩なんだしさぁ〜?」
「誰がこんな奴を先輩だなんて思うか!!!!!」
縛っている縄から、どうにか抜け出そうとするけど、抜け出せないオレに悪魔が話しかけてきた。
「お前……随分変わったな?昔はこんな奴じゃなかったのにな?」
((ピクッ!!
おい待て……なんだ……物凄くイヤな予感がする(汗)
「昔は俺の事を『ライちゃん!ライちゃん!!』って言って、懐いてたのにな?」
「えっ!?……先輩、鳴の知り合い?」
「あぁ。昔、近所に住んでてさ。……しかも、こいつその時は……」
何を親しげに、斗真と話してんだよこの悪魔!!
やめろ……それ以上、口を開くな!!
そう思いながらも、オレは嫌な汗が溢れ出てきて、ブルブルと震えていた。
「こいつ……昔は……「やめぇーーー!!!!(怒)それ以上言ったら、マジで殺すぞ!!!(怒)」
縛られた状態で、オレは悪魔の方を振り向き、噛み付こうとした……だが、飛びつこうとしたら、斗真と大輔君に止められてしまった。
「こいつ、昔は女の格好してたんだぜ?w」
「あ"ぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!(泣)」
悪魔の口から、とうとう言われてしまった……誰にも知られたくない……オレの秘密を(泣)
「えっ?……鳴が……女装?」
「マジマジww!そん時のこいつは、マジで女みたいでさぁ〜w可愛かったんだけどなぁ〜?なぁ……メイコちゃん?」
((ブチっ!!
斗真や宙ちゃん、大輔君の痛い視線が感じる……だが、それ以上に、オレの中でのタブーワードを悪魔が口にして、オレの中の何かがブチギレる音が聞こえた。
「フッ……フフフフフフフッ……イヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!!」
「め、鳴ちゃん?」
「イヒヒヒヒヒヒヒヒッ!……き〜さ〜ま〜……よくも……よくも言ってはならん事を!!!!!」
((ブッチィ!!!
「「「「いいいぃ!!!」」」」
オレを捕らえていた縄を、力任せにぶち破り、拘束が取れた……この時、きっとオレは妖怪の様に見えていたの違いない。
「お、お〜い……羽鳥ぃ〜……お、落ち着けぇ〜……面倒くさいか「ア"ァ!!!」「いえ、何でもないです。はい。」
殿先生が止めようとした瞬間、オレは鬼の様な形相であろう顔で、睨むと先生は小さくなっていた。
そして、黙らせたオレ一度、悪魔を睨むと、その場を離れ、4階へ駆け上がっていく。
そして、4階の廊下に放置してあった自分の荷物ダンボールから中身をぶち撒け、出てきた包丁を持って、一階へ戻っていく。
「コロス……お前をコロシテ、オレも死んでやる!!!」
「お、おい……鳴……冗談はやめろよ、な?(苦笑)」
「誰が……名前を言っていいと言ったぁぁぁ!!!!!」
オレはこの悪魔退治をしようと、その日の時間を費やした……だが、結局、全員に取り押さえられて、終わってしまった(泣)
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