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熱く苦しい夜に
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「はぁ……はぁ……」
部屋を飛び出し、薬を探しに出て、もう一時間ぐらい経った……でも、薬のくの字も見つからない。
前の部屋、廊下、談話室、食堂……今日、居た場所を全部探してけど見つからなかった。
寮監さんにも、落し物として届いてないかと思ったけど……案の定だった。
「はぁ……はぁ……なんだよ、コレ……」
薬が見つからない事も不安で仕方がないけど、身体の中で燻る熱に恐怖を感じていた。
今までこんな事は無かった……あの日になれば、似たような感覚に陥って、動けなくなっていたけど、この熱は違っていた。
"何か"を欲しがっている……そんな感覚に近い気がしてならない。
でも、何を欲しがってる?薬?いや……そうじゃない。
もっと別の物のはずなのに……それがなんだか、分からないでいた。
茜ちゃんに連絡するべきかな?……でも、きっと忙しいし、迷惑を掛けたく無い。
こうなったら、寝るしかない……寝て、朝起きて、茜ちゃんに薬が無かった事を言おう。
怒られるだろうけど、仕方がない……それに、一晩だけなんだから大丈夫。
そう言う考えに辿り着いたオレは、部屋に戻る事にした……体の熱が残ったまま。
部屋に戻ると、悪魔がさっきと同じ雑誌を読みながら、オレに視線を送ってくる。
だけど、互いに言葉を交わさずにいて、オレは無視をして、寝巻きのタンクトップと短パンに着替え始める。
「寝んの?俺まだ寝ないんだけど?」
時間はまだ21時を過ぎたばかりで、オレだって普段はこんな時間に寝る訳じゃない……だけど、オレは何も言えわずに、ベッドに入り、頭まで毛布を被った。
すると、悪魔の軽いため息が聞こえた気がした……オレは、気にせずに目を瞑り、寝ようとする。
朝は弱いが、寝付きは良い方のオレなら、すぐに寝れるはずだ。
そう思いながら、しばらく目を瞑っていると、予想通りに自然と眠りにつく事が出来た……だけど。
「はぁ……はぁ……み、水……」
素直に寝れていた筈なのに、身体が更に熱くなって来て、オレは喉が渇いて、夜中に目を覚ました。
汗を掻き、喉がカラカラに渇いて、オレは重く感じる身体を動かし、部屋に備え付けられている台所へ向かった。
この寮の部屋全てには、トイレと小さい風呂、台所が用意されている……その台所へ行き、悪魔のコップだと分かっていたが仕方なく使って、水を飲んだ。
だけど、喉には潤わない……ただ胃に溜まっていく感覚しか感じないでいた。
しかも、時間は夜中の2時で、何もすることもできない時間……仕方がない……また、寝よう。
そう思って、オレはまたベッドへ戻ろうとした……すると、目の前にベッドで寝息を立てている悪魔の姿が視界に入っていく。
((トクン‼︎…トクン!!!
「はぁ……はぁ……」
悪魔の姿を見た瞬間……下半身がムズムズして、頭がボーっとして来た。
まるで、引き寄せられるかの様に、下半身の疼きを感じながら、悪魔に近付いていく。
何をしようとしてんだよ……オレは……。
そう思った瞬間…………オレの意識が一度、途切れてしまった。
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