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書記
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こんにちは。
さて、いきなりですがクイズです。
僕、篠宮時雨の前に居るのは誰でしょう?
1.イケメン
2.デカイ
3.無口
正解は…………
全部www
「だれ?w」
「……そ、ち……こそ…………」
粗〇ン?!
あ、冗談冗談w
この小説を下品にするつもりはないんだけど、ついwねwww
ん? 何のことかわからない人は純粋なままでいいんだよ
(`・ω・)b
「はじめまして、篠宮時雨です。
あ、ついこの間補佐に任命されたんだ」
「……は、じめま……て…………
……た、ちば……りょ…………」
あー、えーっとね…………
「漢字書いてみて?w」
「………………」
あ、なんか黙々と書いてる。
可愛い。
…………デカいけどw
「………………」
デカ男は紙を僕に渡してきた。
“橘亮”
「たちばなりょう、っていうの?」
聞き返すと、こくんと頷いた。
cute.
「よろしくね。
…………で、橘くんはどうしてここに?」
「……おれ……しょ、き……」
「へぇ、書記ね。
そりゃここに居ても違和感は…………ある。
安曇野くんはどうしたの?」
そうだよ、ベッタリだったじゃん。
「……尋、は……おれ…………なく、ても……い、から……」
えっと…………誰か通訳!
「…………橘か?」
「会長っ」
救いが来た!
「お前はオレの前で口を開くな」
え、なんで?
凄い睨まれてる。
「橘、お前どの面下げて戻ってきた」
そんな言わなくてもいいじゃん。
ほら、泣きそう…………
…………泣いていいんだよ?
泣き顔見せて?
泣いて醜くなった顔見せてよ?w
最近見てないからねぇwww
「……ごめ ……やりな……させ、て……?」
「…………戻ってきたからには、今までの分の埋め合わせをしてもらうからな。
手始めにこれ片付けろ」
うわぁ、優しい。
でもすぐ仕事をやらせるっていうねw
うん、優しいのか鬼畜なのか。
「……そ、こ……おれ、の……」
「え?
…………あぁ、ここ、君のとこだったんだね。
今片付けるからちょっと待ってて」
あのね、言っとくけど、僕は王道?には遠く離れた存在なの。
だから、書記くんの言葉だって理解できる訳ないじゃんw
ニュアンスだよwww
「ただいま。
え? あ、書記様…………」
帰ってきた日月くんは、書記くんを見るなりあからさまにいやー、な顔をした。
やな思い出でもあんのかね。
「ねぇ、時雨くん、ちょっといいかな」
「うん? うん、別に大丈夫だよ」
日月くんに呼ばれて生徒会室の外に出る。
そして少し行った所の資料室まで連れて行かれた。
「どうしたの?」
「えっとね…………ルイの噂なんだけど……」
ルイ? って、あぁ、会長ね。
会長の噂って言ったら、仕事放棄っていうヤツだよね。
「広めたの、他の役員なんだって」
あー、やっぱりね。
そうだと思ったよ。
「書記もそのうちの一人だから、ちょっとおかしいな、って。
僕の思い過ごしかもしれないけど」
「うーん……多分思い過ごしじゃないね」
噂がたったのは3日前。
自分達で噂を広めておきながら、モジャ男に相手にされないからって戻ってくるかな。
だって、散々追いかけ回して、今更だよね。
「時雨くん、どうしよう」
「まぁ、行動起こしてくれないとこっちは出るに出られないからね。
今は様子見でいいんじゃないかな。
それに、橘くんが深い考えを持って戻ってきたって結論づけるのは、まだ早いでしょ?」
「そ、うだね…………
ごめんね、僕みたいな超平均男子の不安なんかで時雨くんの時間とっちゃって」
「大丈夫大丈夫。
ちょうど仕事終わって暇だったし」
それから日月くんを先に帰して、少し考える。
「噂……かぁ」
噂なんて、嫌な思い出しかない。
「やだなぁ」
呟いて後頭部を掻く。
「何がやなのぉ?」
「え? うわぁっ!」
振り替えると、すぐ近くに誰かの顔があった。
「あ、ごめんねぇ?」
よく見れば、赤い長い髪に赤い瞳の、超絶美女顔さんが立っていた。
しかも滅茶苦茶可愛い笑顔で。
「え? だれ?」
その子は少し笑い声をあげた。
「オレはアヤノだよぉ」
「アヤノ?
それ名前? 随分可愛い名前だね」
「えー? ありがとぉ」
アヤノさんはちょっと照れたように頬を掻いた。
「アヤノさんはなんでここに?」
「アヤノでいいよぉ。
ちょっと気になること聞いちゃってねぇ」
気になること?
それよりいつ…………いや、ここだよね。
でも、気配は感じなかった。
「ふふっ、まぁ、それは置いといてぇ。
ちょっとねぇ、君に興味持っちゃったんだぁ」
アヤノはニコニコ微笑みながら、僕から少し距離を置いた。
「時雨ならオレのこと、信じてくれるような気がして」
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